派手なカスタムの次に来るものは?
クルマには純正状態のままでは乗りたくない。だからといって、派手に主張するカスタムカーに以前ほど魅力を感じなくなってしまった。そんなクルマ好きの方は多いだろう。
しかしこれは、決してカスタムへの情熱が冷めたわけではなく、クルマの仕上げ方の方向性とセンスが、年齢とともに変わったということだ。今回紹介するホンダ「ステップワゴン(RP5)」をベースに、純正風カスタムを楽しんでいる菊池安広さんがまさしくそうした人物であった。
純正然としたカスタム
ここで紹介する菊池安広さんは、これまでにR系ステップワゴン、ラグレイト、クラウンを乗り継ぎ、そのすべてをショーカー的な魅せるクルマとして徹底的にカスタムして仕上げてきたという。とくにクラウンについては、外装も内装も相当な費用をかけて仕上げ、イベントで上位入賞を果すほどだったそうだ。つまり、菊池さんは、カスタムカー道を究めた達人だったわけだ。
そんな菊池さんの現在の愛車をひと目見て、このステップワゴンの凄さに気づく人はなかなか居ないだろう。外装はバンパーもサイドステップも純正状態。さらにグリルもノーマルのままだったりする。
しかし、不思議とその姿はカッコ良く見えてしまうのだ。車高を低くして、18インチホイールを履かせただけではこうはならないだろう。そこで理由を詳しく聞いてみると、じつはノーマルのプレスラインを残したまま、前後フェンダーを純正のデザインをいかしてワイドボディ化させているという。