京商のラインアップの頂点として製作された「F40」
そんなフェラーリF40を、京商が自社のフラッグシップたる1/12スケールでモデル化することを選んだのは、ごく自然ななりゆきだったことだろう。京商がF40の1/12ミニカーを最初にリリースしたのは2003年のこと。F40の実車の生産・販売は1992年にはすでに終了していたが、模型の世界では過去にさかのぼって伝説の名車をミニカーで再現することは一般的だ。そしてなによりこの年は、京商は創業40周年という節目の年だった。2003年の1/12 F40ミニカーは、ふたつの意味で「40周年記念モデル」なのだ。
今回ご紹介している1/12フェラーリF40は、最初のノーマル仕様がモデル化された後、2011年にバリエーション・モデルとして追加された「Ferrari F40 Lightweight LM Wing」仕様。その名の通り、簡略化されたドア内張やスライド式のサイドウィンドウ、LMウィングと呼ばれる可変式のレーシーなリヤウィングがノーマルとの差異だ。エンジンから室内、フロントカウルの内部までリアルに再現され、全長は約36cmという迫力だ。なお、こちらのモデルは残念ながらすでに絶版となっている。