お手軽だけど秀逸な完成度を誇る「ザ・スナップキット」
プラモデルをもっと手軽に楽しめるようにと生まれた青島文化教材社の「ザ・スナップキット」シリーズ。1/32スケールと大き過ぎず小さ過ぎないサイズながら、塗装も接着剤も使わずに組み立てられることから人気を博している。それでいて組み上げただけで満足感の高い佇まいは、塗装しなくても十分にコレクションできる仕上がりとなっている。写真のランナー(組み立て前)は未完成品のため、商品は成型色によって組み立てただけで満足することができ、さらにその先を目指して手を加えることで見事なプラモデルが完成する。
幅広い世代に訴求する豊富な車種バリエーションをラインアップ
本来の対象年齢である小学生&中学年はもちろん幅広い年代から人気となり、スズキ・ハスラーやトヨタ・プリウス(50系前期)、トヨタ86から始まったシリーズは、気が付けば日産のハコスカGT-RやS30フェアレディZ、そしてランボルギーニ・アヴェンタドールSなどバリエーションは幅広い。その理由は、発売当初は市販車のほうが子供に人気だろうと作られたが、スポーツカーを発売したら人気が爆発。青島文化教材社のスタッフも驚く結果となり、現在はさらにラインアップを拡充している状況だ。
ここまで人気の度合いが把握できるのは、静岡ならではの事情がある。世界中のモデラーから模型の首都と称される静岡県にはプラモデルメーカーが複数あり、行政の後押しもあって静岡市内の一部の学校ではプラモデルを作る授業があることから、その人気が把握できるという。このようなマーケティングデータを活かして開発を続けることで、次作のモデル製造につながり、発売される日産R33型スカイラインGT-Rやトヨタ・スプリンタートレノ(AE86)、日産フェアレディZ(RZ34型)が発売されることになったのだ。
発売時期は2022年11月以降順次となっており、2023年5月には新金型の日産C110型スカイラインGT-Rの発売も控えている。