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シーズン到来! サーキット走行にベストな「タイヤ選び」とは? 最上級ラジアルはいらない!?

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

  • アドバンAD09
  • チューニングカーのタイヤイメージ

クルマを安全に走らせるために重要な「タイヤ」

 暑い夏もようやく終わり、秋から冬にかけてはチューニングカーにとって最高の季節。全国のサーキットではタイムアタックが盛んに行われる。エンジンやサスペンションと同じかそれ以上に、速さと密接に関係するパーツが「タイヤ」だ。

 場合によっては数回の走行で交換が必要になることもあるが、選択を間違えると楽しさや安全性までスポイルしかねない。本格的な走りのハイシーズンを後悔しないで過ごすため、あらためてチューニングカーのタイヤ選びを考えてみよう。

ローパワー車はセカンドグレードをチョイスするのもアリ

 現在の主流はいわゆる「ハイグリップラジアル」で、ドライとウエットの双方で安定した性能を発揮する。ナンバー付き車両で街乗りもこなすユーザーであれば各メーカーのフラッグシップ、例えばブリヂストン・ポテンザRE-71RSやヨコハマ・アドバンネオバAD09などを使うのがベストだろう。最近はタイヤの上限がハイグリップラジアルまで、つまりセミスリックを禁止したイベントも多い。

アドバンAD09

 ローパワーやライトウェイトなら「セカンドグレード」と呼ばれる、純粋なグリップ力こそフラッグシップのラジアルに及ばないものの、ロードノイズや乗り心地にも配慮したタイヤを使うのも大いにアリ。

 NAの軽自動車やコンパクトカーに過剰なグリップのタイヤを履かせると、転がり抵抗が大きくなり立ち上がりの加速や最高速が落ちることがある。またセカンドグレードはグリップが低い分だけアクセルワークやブレーキングは繊細さが要求され、そこで身に付けた操作はハイグリップラジアルでもセミスリックでも活きるはず。

 腕に覚えがあり大幅にパワーアップしている車両なら、強大なグリップを誇るセミスリックを使ってもいい。ただし路面温度に合わせたコンパウンドを選んだり、空気圧をよりシビアに管理する必要があり、消耗が激しく高価格帯とデメリットも多々ある。有効なシチュエーションと利点を引き出せるドライバーおよび車両は、ほかのラジアルタイヤに比べてかなり限定されることを心得ておきたい。

タイヤサイズは純正を基本としウデに合わせて変更しよう

 サイズは練習が主目的であれば純正と同じか若干のアップにとどめ、純正が前後で異径でなければ4本とも同じに揃えるのが基本だ。ただしハイパワーで駆動輪のグリップが明らかに足りなかったり、純正の扁平率が高すぎてハンドリングの応答性が悪いようなら、セオリーに拘泥しすぎず自分が走りやすいサイズに変更しよう。

 コースのレイアウトによっては極端な前後異径サイズが速いとされることもあるが、それはタイムアタックや草レースで上位を狙うようなドライバーの話であり、足まわりや走り方も含めたセットアップが必要不可欠。初級者や中級者がタイヤのサイズだけを真似しても、いい結果をにつながる可能性は決して高くないと思われるので、ご注意を。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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