超レアホイールへの一点投資でセンス絶高フォルムに!
エアロパーツ、全塗装、ガルウイング、内装張り替えなど、カスタムメニュー全部乗せでオーラを放つのも立派な手法。けれども逆に、あえて一点に的を絞り、そのレア度とセンスの高さで勝負することも、おしゃれなクルマを作るアプローチとしては有効だ。
そういった手法を実際に証明したのが、山口県のキックスガレージが製作したマツダ「アテンザワゴン」とトヨタ「プリウスPHV」の2台。いずれも見せ場は、激レアホイールをセットした点にある。一台はベントレー純正で、もう一台は往年の名作。分かる人には分かる玄人好みなそのチョイスに、センスがあふれている。
アテンザワゴンにはベントレー純正ホイールを装着!
ブルーのアテンザワゴンが履いているのは、なんとベントレーの純正ホイール。コンチネンタルGTマリーナパッケージの純正で、じつはBBSが製作した鍛造ホイールというバックボーンも魅力だ。P.C.D.が112だったため、変換スペーサーをワンオフして装着しているのがポイント。
20インチという実用的なサイズチョイスも、ジェットバッグを積むなどアクティブさを意識したクルマ全体の雰囲気に、ピッタリとハマっている印象だ。まさにヨーロッパで走っているムードを再現したかのような佇まいを誇る。
プリウスPHVにはOZフッツーラをチョイス!
もう一台、プリウスPHVに装着されているのは、なんと往年のメガヒットモデル、OZのフッツーラ。当時のフェラーリが同デザインのホイールを純正採用していたので、スーパーカーやスポーツカーにマッチするホイールとしてイメージしている人も多いだろう。
この30年以上むかしの名作をリフレッシュ加工し、当時はなかったポリッシュ化やブラッシュドのセンターキャップ、ブラックピアスなどで現代的にアレンジしている。P.C.D.はディスク加工で変換されていて、普通なら履けないホイールを履いているという、そのインパクトの大きさは絶対の武器だ。
やっぱりドレスアップの基本はホイール!
最近のカスタマイズの傾向はシンプルめのドレスアップが圧倒的に多い。最近のベースとなる車両はもともとのデザインがよく、エアロも超シンプルなものが多いために、最終的に個性をアピールするにはホイール選びが大きなポイントになってくる。ホイールのレアさで攻めるか、深リムで攻めるか、キャンバーを効かすか、色で遊ぶか……。ホイールの魅せ方は色々あれど、カスタマイズの方向性を決めるにはホイールがキーポイントであることに変わりはない。やはりドレスアップの基本はホイールなのだ。