直線的デザインのフロントマスクを採用
エクステリアはM4クーペより全長が214mm短いコンパクトでパワフルなスタイルに。フロントには水平のルーバーを取り入れたフレームレスなキドニーグリルを装着、直線的デザインのルーバーを採用することで空気の取り入れと空力のバランスを最適化しているという。
M3やM4クーペとは異なりつつも、Mモデルらしいスタイルも魅力だ。サイドは張り出したホイールアーチやサイドスカートで力強いスタイルに。リアにはトランクリッドのスポイラーやディフューザーを装着、4本出しのエキゾーストパイプはやや中央寄りに配置された。
インテリアにはメーター部の12.3インチ・インフォメーションディスプレイとセンター部の14.9インチ・コントロールディスプレイを組み合わせた、最新のBMWカーブド・ディスプレイを採用。
ドライバーに向けて角度をつけたディスプレイにより視認性や操作性が向上、音声コントロールとも組み合わされており、スイッチ類は大幅に少なくなっているのも特徴だ。インフォテインメントシステムも最新世代(BMWオペレーティングシステム8)が採用された。
シートは合皮のセンサテックとアルカンターラを用いた専用デザインのスポーツシートを標準で装着、ヘッドレスト一体型のMスポーツシートや約10.8kgの軽量化を実現するMカーボンバケットシートがオプションで用意されている。
なお、生産は他の2シリーズと同様にメキシコのルイス・ポトシ工場となり、2023年4月より世界で販売開始とのことだ。
【AMWのみかた】
キドニーグリルがフレームレスになりました。このデザインに不満の人もいるかも知れませんが、最初のMである「M1」は、まさしくフレームスで新規感あるデザインでした。M誕生50周年をセレブレートする意味合いも考慮すれば、オリジンである「M1」をリスペクトしたものといっていいでしょう。