エンジンが絶好調で気持ちいい加速を披露
1972年7月にデビューしたシビックは、時代に先駆けて前輪駆動と2ボックスの台形ボディを採用した名車だ。そのフラッグシップとして1974年秋に加わったのが、ロードセーリングの頭文字を採った1200RSである。搭載するのは、CVキャブを2基装着した1169ccのEB1型水冷直列4気筒SOHCだ。パワースペックはグロス76ps/10.3kg-mと、それほど高性能ではない。だが、3ドアRSの車両重量は705kgと軽量だから、機敏な走りを披露した。
視界のよいコクピットに収まると、ペダルが左側にオフセット配置されていることに懐かしさを覚えた。わずか1200ccだが、パンチのある加速を見せ、3000回転を超えたあたりからパワーに加え、トルクも盛り上がりを見せる。尖ったところはなくフラットなトルク特性だからフレキシブルだ。4速ギヤまでがクロスしていることもあり、持てるポテンシャルを引き出しやすい。この個体はエンジンが絶好調で、気持ちよく加速し、回転落ちもよかった。奏でるエンジン音もスポーツ心を躍らせる心地よいものだ。
サスペンションも絶妙なセッティングで、意のままの走りを存分に楽しめる。ステアリングは少し重めだが、すぐに慣れるだろう。当時はアンダーステアが気になったが、この個体はボディがシャキッとしていて、ハンドリングも軽やかだ。狙ったラインに乗せやすく、アクセルを緩めると気持ちよく鼻先が向きを変える。そして絶大な安心感があったのが制動フィーリングだ。踏力に応じた減速感が素晴らしい。日常の走行シーンで操っている感覚が強く、楽しいのがシビックRSだ。
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■130 COLLECTION
長野県南佐久郡佐久穂町高野町1828-1
TEL:0267-88-7444
営業時間:11:00~17:00
定休日:月曜日
入場料:1人1000円(中学生までは無料)
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