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日産「スカイライン」のルーツが新車当時の走りを取り戻した!「プリンス スカイライン1900DX」に会える「130コレクション」とは

投稿日:

TEXT: 片岡英明  PHOTO: 宮越孝政

走行距離はわずか1万4000kmの個体を入手

 1台目は、走行は叶わなかったが、初代スカイラインの1900デラックス(BLSID- III) を撮影することができた。これは2017年に手に入れたという個体だが、栃木県に住む財界の著名人が愛車にしていたスカイラインだ。

 別荘に行ったときに故障したため、ずっと留め置かれていた。そのため走行距離は、わずか1万4000kmに留まっている。手に入れたとき車検証がなかったが、素性が分かっているクルマだったため名義変更でき、公道を走れるようになった。

 手に入れたときはリヤドアの内張りにビニールが被せたままの状態だったが、ボディからシャシー、エンジン、内装まですべてバラしてレストアを行っている。1862ccのGB4型直列4気筒OHVエンジンはオーバーホールしたが、キャブレターの調子が悪く、何度もストールしたり息継ぎを起こした。

 その原因を突き止め、きちんと組み上げたことで軽やかに回るようになっている。 マフラーはフジツボにオーダーし、装着した。

 サスペンションは、フロントがダブルウイッシュボーンにコイルスプリング、リヤはド・ディオンアクスルにリーフスプリングの組み合わせだ。このサスペンションも強化した。

 だが、走行中に不安定な挙動が出たため、ドライブシャフトを外しベアリングを交換。また、グリスを詰め直すことによって新車のときのような軽やかな走りを取り戻した。

 4輪ドラム式のブレーキも強化し、フロントはディスクブレーキに、リヤはレース用ライニングに交換している。ボディカラーは、エンドレスブルーにパールの2トーン塗装だ。新車のように美しい仕上がりで、走りの実力も高いレベルにある。試乗できなかったことが心残りだ。

「130 COLLECTION」は、都心から約2時間。名古屋からでも3時間ほどと全国からアクセスが良いため貴重な車両の数々を見学して、コーヒーを飲んで帰れるという130コレクションは、ちょっとしたドライブの目的地としても最適だ。気になる方はぜひ足を運んでほしい。

【詳しくはこちら】

■130 COLLECTION
長野県南佐久郡佐久穂町高野町1828-1
TEL:0267-88-7444
営業時間:11:00~17:00
定休日:月曜日
入場料:1人1000円(中学生までは無料)
https://www.endless-sport.co.jp

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