トヨタ・ハリアー
都会派代表のSUVと言えるのが、乗り込んで走り出せばトヨタの高級車そのもの……と言っていい、今ではガソリン車、HVだけでなくPHVも加わったハリアーだ。その流麗なスタイリング、凝ったテールランプ&リヤウインカー位置(!?)、高級感溢れるインテリアの仕立て、快適無比な走行性能(グレードによる)など、まさにSUVのカタチをしたトヨタ上級サルーンと言っていいクルマなのである。
とはいえ、2WD、4WDを用意しているとともに、最低地上高はなんと本格クロカンに迫る190mm(HV)、195mm(ガソリン車)を確保している。カローラクロスの160mmとは大きく違うのだ。しかも、ラゲッジスペースは奥行き975mm、幅最大1240mm、天井高700mmと、流麗なスタイリングから想像するよりずっと大容量。
床下全体が薄底とはいえ収納になっている点も、アウトドアでは汚れものを分けて収納できたりして便利である。もちろん、HVであればAC100V/1500Wコンセントも用意されている。
ホンダ・ヴェゼル
欧州SUVに匹敵するデザイン性、存在感をコンパクトなサイズで実現しているホンダ・ヴェゼルも、都会にジャストフィットするクロスオーバーSUVながら、アウトドアで頼りになる1台だ。ただし、最低地上高は駆動方式、グレードによって170~195mmと異なる。
ヴェゼル最大の最低地上高195mmを有するのはe:HEV ZのFF、e:HEV PlaY。駆動方式はFFとなってしまうが、それでも最低地上高の余裕で、ライトな悪路、雪道(スタッドレスタイヤ装着前提)を安心して走ることができるだろう。
ラゲッジスペースは奥行き755mm、幅1010mm、天井高780mmと、とくに荷物の積載力に大きくかかわる奥行き方向では自慢するほど広くはないものの(積載力は先代のほうが上)、後席格納によって最大奥行は1740mm(フロア奥行きは枕の代わりになるヘッドレスト逆付け分を含め1660mm。身長172cmの筆者ならほぼ真っすぐに寝られる)に達し、車中泊も可能だ。
サンドカーキパールといった、アースカラーのボディカラーもあるから、街中からアウトドアまで、オールマイティに似合う1台となりうるだろう。