効率良く空気を取り入れてスムースに流す
【ステップ3】では吸気チューンに着手する。WRX STIのサクションパイプはインマニの下側を通っているため、細く、厳しい角度で曲っている。BBiチューンはレーシングサクション+カーボンサクションで、エアクリーナーからタービン入り口までを交換。効率よく空気を取り込みスムースに流せるので、吸入効率は純正比約50%向上を実現する。
そのうえでBBiチューンオリジナルデータによりエアフロマップを変更。A/F(空燃比)学習値を最適化し、EJ20本来の性能を引き出す。その効果は侮れず、HKSの社内テストでノーマルより約30psアップ。メタルキャタライザー装着時と比べても約20psの向上を実証した。
吸・排気のバランスが取れたことによるメリットもあるが、課題もある。それは渋滞や信号待ちの際に吸気温度が上昇し、発進時のフィーリング悪化やアクセルレスポンスが低下するケースだ。むき出しタイプのクリーナーを装着すると走行中の吸気温度は下がるが、停車時にエンジンルームの熱気を吸い込んで、このような症状を出すことがある。
吸入空気温度を高めないふたつのアイテム
そこで【ステップ4】では吸気温度を抑制し、安全かつ確実に出力向上を図っていく。そのために開発されたのが、レーシングサクション専用のコールドエアインテークキット。エンジンルーム内でスーパーパワーフローを隔離することで、冷たい空気をダイレクトに導入できるようにする。結果、どんなシチュエーションでも吸気温度をノーマル以下に抑えることに成功し、空気密度が向上したことで燃焼効率がアップ。とくに高速域では、吸気温度は最大20℃低くなり、純正に比べエンジンへの負荷も低下しつつ、安定した燃焼とハイパフォーマンス化を両立している。
【ステップ4】では純正置き換えタイプのインタークーラーがメニューに加えられる。VABに装着可能な最大サイズの積層コアや小型タンクの採用により、圧力損出の低減と冷却効率の向上を両立。冷却効率は純正比20%アップで、吸気温度はマイナス20℃という優れものなのだ。
ちなみにタービンで加圧された空気の温度は、インタークーラー入り口で150℃以上。純正は出口で約70℃までしか下がらないのに対し、HKS製は約50℃まで低下。ノッキングを予防し、燃焼効率の向上が可能となるわけだ。このようにインタークーラーの性能がいかに重要であるかご想像いただけるだろう。
圧倒的な加速力を生み出すタービン交換仕様
そしてBBiチューンのファイナル仕様となる【ステップ5】では、いよいよタービン交換に着手する。高効率ながらサージングを抑える設計のGT-III RSを導入。純正では足りなくなるインジェクター&燃料ポンプの容量も、フューエルアップグレードキットで強化。スーパーオートバックスと共同開発したBBiチューンのオリジナルデータでは燃調や点火時期を最適化することで、最高出力は370ps以上に到達する。
これだけ高出力化しているのに、日常でもストレスなく走れるのはBBiチューンの魅力。なにより安全かつ安心してポテンシャルアップできるメリットは計り知れない。その走りを、ぜひご堪能いただきたい。
【問い合わせ】
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TEL:053-476-2180
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●エッチ・ケー・エス
TEL:0544-29-1235
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