最新技術を駆使しパネル単体の状態でプレス成型
今回新規で製作したフードレッジパネルは、吉田代表が自身で活用するだけではなく、オリジナルパーツとして販売することも検討しているそうだ。
「純正部品同等の精度なので、当店だけではなく事故車の修復などを手掛けている板金工場ならば交換作業は可能だと思います。その場合、純正同様に組み上がったASSYとして供給するのがいいのか、目的に応じてパネル単体で販売したほうがいいのかは、興味を持ってくださる同業の業者さんの意見をうかがった上で柔軟に対応できればと思います」
今回の取材は、フィッティングの検証用に購入したという修復歴なしのR34Vスペックにオリジナルのフードレッジを取り付けるタイミングで行った。
「走行18万kmの個体をオークションで入手しました。フードレッジ上部には錆が浮いていますが、程度としては“中”と言ったところでしょうか」とのこと。
実際に切除した助手席側のフードレッジ上部のパネルを剥がしてみると、ボロボロと錆が落ちてきて、その内部は完全に腐食している状態であった。
今後はパネルの新規製作に加え、施工後の各部寸法や強度計算結果など、見た目でだけではなく数値として証明できるデータを示していきたいと語る吉田代表。今後の展開からも目が離せない。
(この記事は2022年6月1日発売のGT-R Magazine 165号に掲載した記事を元に再編集しています)