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はじめてのランボルギーニは「ウラカン」の中古車で間違いなし! 故障も少なく乗りやすいのがウケてます【真夜中のブローカー】

開発目標のひとつが、普段遣いできること。実際にウラカンはガヤルドほど気負わなくとも普通に運転が可能だ

目指すは、日常で使えるスーパーカー

 伝説のブローカーと美女のセールスレディが、毎回注目の中古車をピックアップ。ふたりのトークを読めば、現在の中古車相場や購入ポイント、クルマの来歴までわかります。第5回目は、「ガヤルド」の後継となるランボルギーニ「ウラカンLP610-4」を紹介します。

アウディR8と兄弟車のウラカン

 東京ベイエリアに一軒のガレージがひっそりと建っている。このガレージの主は、かつて伝説のスーパーカーディーラーと呼ばれたブローカー。若き日には首都高アタックやゼロヨンで鳴らした猛者だったという噂もあるようだ。

 そんな彼の部下は、うら若きナゾの美女。彼女はクルマについてはまったくの素人ながら、ウンチクを垂れるばかりの社長の代わりに、天才的な営業センスと昭和&平成スタイルのトークで次々と入庫するクルマを売りさばいていく。

 さて今夜はどんなスーパーカー、あるいはプレミアムカーが入庫しているのだろうか……?

社長「お~い、俺のウラカンの引き取り済んだかい?」

美女「俺のじゃなくって、わが社の商品車です! っていうか、こんな夜遅くまでうら若き乙女を働かせるなんて……」

社長「……乙女はさておき、ウラカン、スタンダードモデルだけどけっこうイイだろう~?」

美女「ま、まぁ、そ、それはそうなんですけど……」

社長「デビューは2014年のジュネーヴモーターショーだから、もう8年前だし、そろそろ生産終了だけれども、いまだに古さはまったく感じさせない。もちろんランボルギーニのクオリティを大幅にアップしたガヤルドの後継車だから、良くて当然かもしれないんだけどね」

美女「見た目はアヴェンタドールっぽくて、ガヤルドとはけっこう違うけど、ガヤルドの発展型なんですか?」

社長「エンジンはガヤルドの後期型LP560-4と同じ、5.2LのV10。でも車名のとおり50ps増しの610psにチューンされてるな。0-100km/hの加速タイムは3.2秒。0-200km/h加速は9.9秒、最高速は325km/hまで出るそうだ」

美女「たしかに速さはガヤルドよりもひと回り上って感じしました。でも乗った時のスムーズな感じも、すごく進化した感がありますね」

社長「トランスミッションの変更が大きいだろうな。ガヤルドはシングルクラッチ式の2ペダル6速MT“eギヤ”だったけど、ウラカンはランボルギーニ式には“ドッピア フリツィオーネ”と呼ばれる7速DCTが搭載されているんだ」

格段に運転しやすくなった

美女「LP610のうしろに“4”がつくってコトは、これも4輪駆動ということですよね?」

社長「そう、のちに後輪駆動のLP580-2も追加されるけど、コイツは最初からデフォルトだった4輪駆動版だな」

美女「へぇ~、そうなんだあ、だから首都高の高速コーナーではとても安定してるのに、そのくせタイトなコーナーとかでは、この間乗ったガヤルドよりもノーズがスッと入ってくれる気がしたんですよぉ」

社長「よく気がついたな。シャシーはアルミと超軽量炭素繊維強化ポリマーのハイブリッドで形成して、ガヤルドのアルミ製スペースフレームよりも大幅に軽量化したそうだけど、それ以上に電子制御系の進化が大きいと思う。ドライビングモード選択システムはガヤルドのころからあったんだけど、ウラカンの“アニマ”と名づけられたシステムは制御がよりきめ細かくなったようだ。っていうか、キミけっこうあっちこっち寄り道してきたな?(苦笑)」

美女「まぁ、イイじゃないですか。ところで社長、このウラカンLP610-4の値付けはいかほど?」

ウラカンの現在の中古相場は?

社長「う~ん、このところの市場を見ると、このスタンダード版クーペでも2300万円から2600万円くらいがボリュームゾーン。スパイダーなら、プラス200〜300万円は上がるようだなぁ。もちろん人気のオプションがついてれば、さらにドン! でしょ」

美女「それって、新車の時の価格とあまり大きくは変わってないんじゃないですか……?」

社長「そうだな。ウラカンは2代目アウディR8の姉妹車だからって理由でもないだろうけど、特定のトラブルの事例も聞かないし、まだ高年式で距離少な目の個体が多いから、スーパーカー市場が品薄の今なら、それくらいの価格はしょうがないと思うよ。何より、ガヤルド以上に人気あるしなぁ」

美女「ホント、スーパーカーにはありがちなストレス無しでスイスイ走れちゃうし、踏めばメッチャ速いし、そりゃ人気もあるワケですね」

社長「んじゃ、そういうワケで、このウラカン点検に回しておいて。工場のメカさんには俺から電話しとくから。どうせあのオヤジ、深夜まで1人で作業してるだろうし……」

美女「まったく社長は、人使いが荒いんだから。でも、クルマがチョベリグだったから、許しちゃいます」

社長「ちょ、チョベリグって、キミ平成中期のギャル……?」

美女「あ……!」

【取材協力】
アルティメットモーターカーズ
http://www.ult-cars.co.jp

【model】
esteem

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