後付けするなら安全性と全体のバランスに注意しよう
カナード自体は違法ではないが、カーボンで切りっぱなしのような処理だと、鋭利な突起物と判断されて違法とされてしまうこともある。ゴムのモールを付けるなどして鋭利なエッジにならないようにしたい。また、バンパーの時点でカナード形状になっているものなら、鋭利にはなりにくいので合法であることがほとんどだ。
空力パーツはバランスが重要で、フロントのダウンフォースが増えれば相対的にリヤが滑りやすく感じられる。そして、そのバランスは意外と崩れやすく、高速サーキットならアマチュアでもプロでも速度はほぼ変わらないので同じように不安定にもなる。
スーパーGTなどのレースではサーキットによって大型カナードと小型カナード、そしてカナードなしの場合もあるなど、セッティングパーツとして使っていて、合わせてリヤウイングの角度や高さなどを調整してバランスを取るようにしている。
結構シビアな部分なので、フロントカナードを装着するなら、リヤにも空力パーツの付与を含めて考えたい。