ブランド初のディーゼルエンジンで勝負
エンジンはブランド初のディーゼルを搭載。低回転域から最大トルクを発生する、最高出力170ps/最大トルク350Nmの2L直列4気筒ターボディーゼルだ。
もちろんジープ得意の4WDシステム、ジープ アクティブドライブも備わっている。これはPTU(電子制御式パワートランスファーユニット)により、速度に関係なく2WDと4WDを切り替えてくれるもの。車両の傾きを制御するヨー修正や、走行状況に応じて最適なトルク配分を行うブレーキトラクションコントロールも採用されているので、路面状況に応じて自動で走行性能を高めてくれる。
また、SAND/MUD、SNOW、AUTOが選択できるドライブモード(セレクテレインシステム)や、急な下り坂を一定の低速で走行できるHDC(ヒルディセントコントロール)も装備されている。
最新モデルらしく運転支援機能も充実。アダプティブクルーズコントロールやブラインドスポットモニターをはじめ、ステアリング操作を支援するアクティブレーンマネジメントやハイウェイアシストシステム、駐車場からの出庫時などに側面からの車両接近を知らせてくれるリアクロスパスディテクションなどを装備。衝突被害軽減ブレーキには歩行者、サイクリスト検知機能が備わっている。
また、駐車時などに便利なサラウンドビューカメラシステムも採用された。ヘッドライトはロービームとハイビームを自動で切り替えてくれるオートハイビームシステムとなる。
価格は597万円(リミテッド)とされ、サンルーフ仕様はプラス16万円。なお、ジープのWebサイトでは、他モデルに先駆けて、内外装の仕様やオプションの装着イメージなどを3Dで見ることのできる3Dコンフィギュレーター機能が導入されているので、試してみては如何だろうか。
【AMWのみかた】
フロントマスクがグランドチェロキー譲りという、ブランド内のでデザイン統一が図られていることは、裏を返せば既視感があるために新規感に乏しくなってしまうという危うさもある。どれだけの人がコマンダーという新たな車種を認知してくれるかが、勝負だろう。
また、3列目シートはたまにしか使用されないことを考えると、車両価格500万円からランドローバー「ディスカバリースポーツD200 AWD MHEV」というコンペティターもあるため、販売は苦戦するかも。ちなみにディスカバリースポーツにはPHEVもラインアップされている。