全国からGT-Rが集結する日本最大級の祭典
2022年10月30日、静岡県・富士スピードウェイで15回目の開催となるR’s Meetingが行われました。当日は朝早くから多くの歴代GT-Rが集結。初代のハコスカから最新のR35 T-specまで、じつに約500台のGT-Rが一堂に集まり富士スピードウェイがGT-Rで埋め尽くされました。そんなGT-R一色な会場の様子をレポートしていきます。
GT-Rの魅力を存分に味わえる魅力的なイベント
専門誌「GT-R Magazine」が主催するR’s Meetingは、2010年からは13年連続で開催されています。毎年全国からGT-Rとそのオーナーたちはもちろん、GT-Rが欲しいGT-Rオーナー予備軍や元GT-Rオーナーなど、GT-Rが好きな人たちが集うイベントです。プロカメラマンによる愛車撮影会や各メーカーやショップによるブース出展、そしてステージではトークショーが実施され、参加者や来場者がクルマを囲んで談笑する光景も随所で見られるイベントです。
3年ぶりにパレードランが復活! GT-Rがレーシングコースを埋め尽くす
2022年のR’s Meetingの目玉コンテンツのひとつが、3年ぶりに復活した150台のGT-Rによるパレードランでしょう。富士スピードウェイのレーシングコースはGT-Rだけで埋め尽くされました。パレードランで先導を務めたのは、土屋圭市氏がドライブするレーシング仕様のハコスカ(高橋国光氏搭乗マシンのレプリカ)。国さんこと高橋国光氏に憧れ、モータースポーツの世界に飛び込み、レースキャリアを築いた土屋氏は憧れた国さんのGT-Rに国さんのヘルメットを被り先導。パレードラン前には亡き国さんを思い、涙ぐんでしまう場面もありました。
会場を沸かせたトークショー
レーシングドライバー兼フリーアナウンサーのオギ姉こと荻原なお子さんと、のMC進行の下、トークショーが実施されました。最初に行われたのはR32~R35の開発陣を交えてのトークショー。伊藤修令さん(R32商品主管)、田口 浩さん(R33商品主管)、渡邉衡三さん(R33/R34商品主管)、田村宏志さん(R35ブランドアンバサダー)の4名が登壇しました。
今年2022年はR34GT-Rが生産終了から20年ということもあり、話題の中心はR34GT-Rに。20年も前のことなのに、登壇した開発陣は昨日のことのように細かく覚えていて、聞いていたGT-Rファンも感心しきりのトークショーでした。
続いてはレーシングドライバーたちのトークショー。昨年までSUPERGTをGT-Rで戦っていた千代勝正選手と平手晃平選手、そしてグループAをR32GT-Rで戦っていた土屋圭市氏の3名でGT-R愛を語っていました。日産ドライバーになったことにより、プラベートでもGT-Rを堪能している平手選手は、昔からのGT-Rファンであることを熱弁。また、千代選手は最近GT-Rを購入したことを報告し、会場を沸かせていました。そして土屋氏はハコスカGT-Rで戦っている姿に憧れ、一緒にR32GT-RでグループAを戦った国さんとの思い出を熱く語っていました。
3回目のR35開発陣トークショーでは、1回目にも登壇した日産自動車の田村氏と、現R35開発責任者の川口隆志氏によるトークで、GT-Rファンが気になるGT-Rの未来に関しても語られました。
最後のトークショーは日産自動車の開発ドライバーである、車両実験部の加藤博義氏と松本孝夫氏のおふたりと、桂 伸一氏と木下隆之氏というレーシングドライバー兼モータージャーナリストという組み合わせでのトークショー。走りに精通していて走りに熱い4名だからこそといえる、GT-Rトークが繰り広げられていました。