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MVアグスタ主催イベントにジョイン! 富士スピードウェイで健常者と障がい者が一緒にサーキット走行を実現したSSPとは

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

7名のパラモトライダーが参加

 2022年の9月には、一般公道である「アネスト岩田 ターンパイク箱根」を借り切って、ツーリングを実施したわけだが、その翌月となる10月に開催されたのが、一般健常者と一緒になってサーキット走行会に参加するというもの。

 今回、その舞台となったのは、静岡県にある富士スピードウェイで開催されたMV AGUSTA JAPAN主催の「MOTO GENERATIONS in FUJI SPEEDWAY 2022」。イタリアのバイクメーカーであるMVアグスタのオーナーが集まり、富士スピードウェイの本コースを走行するイベントである。

 このMVアグスタは、以前からこのSSPの活動に設立当初から協賛、そして車両の提供も行っており、このSSPの活動に対してMVアグスタジャパンの綱木正義営業部長は「そもそもこのSSPの活動はミシュランタイヤさんからタイヤを提供したいが車両がないから、協力してくれないか? という相談からスタート。社会的に意義のある活動だということで、喜んでこの活動に参加しました。今回のイベントについては、先月の箱根でのイベントでこういったことをやるんですけど、と話をしたところぜひ一緒にやりましょうということになって、一緒に走ってもらうことにしました」と語る。

 今回、7名のパラモトライダーがこれに参加。3つのクラスに分けられた走行枠の内、初心者クラスで用意された3回の走行枠を使い、先導車1台に付き2名ずつ、ひと枠4台での走行を行った。ボランティアスタッフも4台それぞれに付き、同時にコースインが行われた。そしてピットに戻る際のバイクを支えるというオペレーションも用意。これまで、先導車を別とすればパラモトライダーがコースを占有しての走行だけであったことを考えると、一般の健常者とともにサーキットを走行するという初めての機会となった。

 この日の富士スピードウェイは秋らしい快晴の一日となり、3回の走行時間はすべて好天のドライ路面で各ライダーが富士の本コース(4.563km)を3~4周ずつ、無事に事故なく走行を終えることができた。初めての富士スピードウェイという参加者も多く、なかには「一般の方々と一緒に走ることができて、障がいを負ってもバイクを楽しんでいる姿を見てもらうことができたと思います。こうやって健常者と障がい者が分け隔てなくバイクを楽しめる機会がもっと増えていくといいですね」とコメントしてくれる参加者もいた。

 次回のSSPパラモトライダー体験会は2022年11月13日(日)に、熊本県にあるHSR九州サーキットで開催となる。

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