100mmプラスの室内高がユーザーからの支持を得た
もうひとつ、現在のアルファードとエルグランドにも共通する、Lクラスボックス型ミニバンの大きな商品力の違いがあった。さて、なんでしょう?
答えは室内高。現行型で説明すると、エルグランドは1300mm、アルファードは1400mmだ。以前、現行型アルファードの開発陣に、エルグランドを圧倒するアルファード人気について聞いてみた際、ひとつの大きな要因が室内高にあるとの答えで、1400mmがボックス型ミニバンの室内の広々感を表現する理想の高さだという。一方、エルグランドは1300mmであり、その差は歴然。それも人気の違いにかかわっているはず……ということだった。
話を戻すと、初代の室内高比較では、エルグランド1325mm、アルファード1390mmである。ここもまた、初代アルファードが国産Lクラスボックス型ミニバンのゲームチェンジャーになりえた大きな理由だと考えられるのだ。ちなみに現在の人気国産Mクラスボックス型ミニバンでさえ、室内高1400mmが基準となっているほどだ。
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整理すると、初代アルファードがなぜエルグランドを上回れたのかの要因は、1:エクステリアデザイン、2:パワーユニットの選択肢、3:室内高の違いがあったということだ。
現行型でもエルグランドには2.5Lエンジンはあっても、アルファードのようにAC100V/1500Wコンセントが用意されるハイブリッドはなく、室内高でもアルファードに差をつけられているのが、両車の販売台数や人気の分かれ道になっているはずだ。ちなみに小学生4~5年の平均身長が140cm前後。室内高1400mmは子どもが室内で立って歩きやすい(着替えも容易な)高さでもある。