樹脂レンズのヘッドライトがくすむのはもはや宿命
古いクルマで樹脂製のヘッドライトを採用していると、黄ばみやくすみが気になるというユーザーも多いのではないでしょうか。筆者もそのうちのひとり。ヘッドライトがくすんでいるとクルマの印象がやつれて、くたびれた感じがします。そこで現在SNSなどで話題となっているヘッドライトスチーマーをショップにお願いすることにしました。
筆者が所有するNB型マツダ・ロードスターは、YSリミテッドという限定車のヘッドライトが装着されており、縁取りがブラックアウトされているのが特徴的です。以前ネットオークションで購入したもので、コーティングがされていると聞いていたのですが、年数が経つごとにくすんできてしまいました。
まずは耐水ペーパーで研磨していく
ヘッドライトスチーマーを施工する前に、まずは周辺の塗装を傷つけないよう、ヘッドライト周辺をマスキング。次に、表面に付着した汚れや焼けたコーティングなどを落としていく作業へと移行していきます。まずは少し粗目な800番の耐水ペーパーで水を付けながら研磨。すると黄色味がかった液体が浮いてきます。これが汚れや焼けたコーティングで、800番ではこの黄色味がかった液体が出てこなくなるまで研磨していきます。
出てくる液体が白っぽくなってきたら耐水ペーパーを1000番へ変更。1000番でヘッドライト全体を均一に研磨することができたら次は2000番、その次は3000番……といった具合でどんどん耐水ペーパーの番手を上げていき、徐々に細目にしていきます。3000番を施工したあとの状態でも、施工前よりは随分とキレイになったように思えてしまいます。これよりもさらにキレイになるのですから、筆者はこの時点でワクワクが隠せません。
いよいよスチーマーを施工
そして、いよいよスチーマーを施工。専用の液剤を沸騰させ、沸騰させた水蒸気状の液剤をヘッドライト表面に少しずつ当てていきます。すると当てたところからヘッドライトがキレイになっていくではありませんか! 見ていて不思議ですが、とても気持ちの良い工程です。そうこうしているうちに片側の施工は終了。まったく施工していない反対側と比べると見違えるほどの美しさで満足です。その後、残っていた片側も同じ手順で施工して頂き、作業は無事終了となりました。
かかった時間は筆者のNBロードスターで2時間弱、といったところでした。なお、費用は1万5000円~2万円程度とのこと。時間と費用は車種によって異なってきます。
施工前と施工後の写真を見比べるとその違いは一目瞭然。ヘッドライトがキレイになるだけで、なんだかクルマが新しくなったような印象があります。YSリミテッドヘッドライトの特徴でもある、ブラックの縁取りも遠目から見てしっかりと分かるようになりました。駐車場でクルマを停めて、振り返ってついついニヤニヤしてしまうほどです。
愛車のヘッドライトがくすんでいるなら施工する価値アリ
ヘッドライトスチーマーを施工してもなお、ヘッドライトがくすんでいたりする場合はヘッドライトの内部が曇っていたりくすんでいる場合があります。その場合は一度殻割りをしてくすみを除去する必要があります。
ヘッドライトのくすみで悩んでいるという樹脂製ヘッドライト車のオーナーの皆さん、ヘッドライトスチーマーの施工はかなりおススメです。今回のビフォーアフターはかなり満足度が高い結果となりました。