海外では高い評価を受けたモデルを紹介
日本ではイマイチ販売台数が伸びなかった車種や、気づけば不人気車種となってしまったモデルのなかにも、海外ではかなりの大ヒットであったり人気を博したモデルというのが存在する。
これこそお国柄の違いというワケなのだが、今回はそんな海外で高い評価を集めた国産クロスオーバーSUVならびにミニバンを振り返ってみたい。
日産スカイラインクロスオーバー
伝統あるスカイラインの名前をクロスオーバーモデルに採用したということで日本では賛否両論のあった「スカイラインクロスオーバー」。クロスオーバーSUV全盛の今、あらためて見てみると、スタイリッシュなクーペスタイルのボディなど現在の流行にマッチしたスタイルとも言えるが、当時は残念ながら販売面で苦戦を強いられた1台となっていた。
ただし日本国外では日産のプレミアムブランドである「インフィニティ」からEXとして販売されている(のちにQX50へ改名)。中国市場へはロングホイールベース版も投入されるなど人気を集め、2017年には2代目へとフルモデルチェンジ。ここでよりクーペ感を強調したモデルである派生車種のQX55も登場している。
トヨタ・イプサム
1996年に登場した初代モデルはミニバンブームの影響もあって人気を博した「イプサム」だったが、2001年にフルモデルチェンジした2代目モデルは、ボディや搭載エンジンの大型化に加え、高級路線へと舵を切ったことで販売は初代モデルに及ぶことがなかった。5年間で33万台以上を売り上げた初代に対し、2代目は8年半という長い販売期間ながら19万台弱という販売台数にとどまってしまっている。
そんな2代目イプサムは海外で販売されていたイメージはそこまでないかもしれないが、ヨーロッパやオーストラリア、ニュージーランドでは「アベンシス・ヴァーソ」として販売されていた。2002年と2003年にはオーストラリアで「ベスト ピープルムーバー賞」を連続受賞するほどの人気ぶりとなっていたのだった。