万能! アウトランダーPHEV
普段使いができて、流行のアウトドアも子どもと一緒に楽しみたい。そんなクルマ探しをしているオーナーにピッタリの1台として注目してもらいたいのが、西尾張三菱自動車販売が手がけた新型「アウトランダーPHEV」ベースの「アウトランダーE:ポップ」だ。
PHEVだからこそアウトドアにピッタリ
ご存知のとおりアウトランダーPHEV最大の特徴は、大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、ゆとりの電力供給システムをもっていること。外部電源としてAC100V/1500Wコンセントを備えているので、これを活かすことで、アウトドア初心者でも家にある家電を持ち込み、気軽にキャンプを楽しむことができる。
この容量に対して具体的に使える家電は、電気ケトルやホットプレート、さらにドライヤーや電気毛布だ。こうした快適家電がアウトドアを楽しむ場面でどれだけ役立つかは容易に想像できるだろう。
とはいえ、通常のアウトランダーPHEVでは、ここまでが限界だ。今回紹介する三菱正規ディーラーである西尾張三菱自動車販売が製作したアウトランダーは、アウトドアを満喫できる1台として開発されている。車両価格は533万3000円〜(消費税込)となっている。
そのため、快適な走りを実現し経済性の良いクルマというだけでなく、子どもたちとアウトドア、キャンプを楽しむ場面で必要になる就寝スペースをしっかり確保する機能を備えたモデル「アウトランダーE:ポップ」として開発されている。
就寝スペースを確保する装備は、専用設計のベッドキットとポップアップルーフの組み合わせ。これによって大人4人分の就寝スペースを確保している。
ポップアップルーフのベッドスペースは1800mm×1000mmのゆとりの空間。3方向に開放的な窓を備え、たんに就寝スペースというだけでなく、高い位置からの景色や開放感を楽しむ場所として、また、秘密基地のような感覚で子どもたちが過ごせる特別ルーム的な活用ができる。
ルーフに作業灯装着した理由は?
今回登場したアウトランダーE:ポップのルーフには、作業灯が取り付けられている。基本的にオプション設定とのことだが、これは今流行っているオフロード車テイストのカスタムという視点からもカッコいいアイテムである。精悍なアウトランダーのフェイスデザインとの相性もとても良い。
詳しく話を伺うと、じつは開発段階では作業灯を付ける予定はなかったらしい。ただ、アウトランダー用にポップアップルーフを設計すると、ルーフ形状がラウンドしている影響があり、フラットなベッドスペースを作るためにはポップユニットを一段持ち上げ、さらにフロント側のラウンドに合わせたかさ上げが必要になることが分かった。その結果、フロントルーフに大きな空間が出来てしまい、そのままではバランスが悪かったので、そのスペースを利用して、アウトドア感をより高める作業灯をセットさせたというわけだ。
結果的によりアクティブな印象を強め、ワイルドで遊び心を感じせるイメージへと変えることに成功している。
ポップアップルーフに取り付ける作業灯という発想はワイルドオフローダーを強調するうえで効果的。今までにないこの発想、ひょっとしたらこれから登場するポップアップ搭載モデルに大きな影響を与えるかもしれない。ポップアップルーフ車をカッコよくカスタムする作業灯の搭載、今後流行りそうな予感だ。
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本格的なキャンピングカーは求めていない。しかし、気軽に子供達を連れてキャンプに出かけ、その先では便利で快適な家電を使ってスマートキャンプを楽しみたい。そんなユーザーの願いを叶えるのが、今回紹介したアウトランダーE:ポップである。どんなシーンでこのクルマを使ってみるか、考えるだけでもワクワクしそうではないか。