ABCトリオ「マツダAZ-1」「ホンダ・ビート」「スズキ・カプチーノ」
最後は軽自動車で「ABC」と称された、AZ-1とビートとカプチーノを挙げたい。ガルウイングでスズキ・キャラというOEMも存在したAZ-1に、3連スロットル付きのパワフルなNAエンジンを積んだビート、スタンダードなFRで690~700kgと軽量なカプチーノ。
いずれも負けず劣らずの魅力を持つ紛うことなき名車だが、販売期間は最長のカプチーノでも1991~1998年と短く、生産台数はAZ-1がキャラを足しても5000台に届かず、ビートが約3万4000台でカプチーノは約2万6000台だ。
当然ながら現存している車両はさらに少なく、プレミアが付くのもやむなしといえるだろう。中古車も相場はAZ-1が170~400万円と希少性のせいかもっとも高く、ビートは60~220万円、カプチーノが60~280万円といずれも幅広い。大半の車齢が20年を超えており大がかりなリフレッシュが必要かもしれないが、中古パーツや社外パーツを駆使すればコンディションは維持することはでき、ABCのどれであろうと今より値段が下がることはないのでは?
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新車の価格や昔の相場を知って躊躇するのも止むを得ないが、決断が遅れれば遅れるほど購入のハードルは上がるのかも!?