217台のみ生産された限定モデル
そんなFD3S型RX-7の「スピリットRタイプA」がRMサザビーズオークションに出品された。ボディカラーはイノセントブルーマイカで、これは1000台の中で217台が生産されたといわれている。この個体はその中の1台ということだ。
最初に日本で販売されたこの個体は、2019年7月に新しいオーナーの手に渡り、香港へと輸出されている。走行距離は5762km、シリアルナンバーは308/1500というものだ。付属品は車載ジャッキとスペアタイヤ、取り扱い説明書と整備記録簿としっかりしているが、数年間保管状態となっていたため、走行するためには整備が必要とのこと。とはいえこの走行距離の少なさはやはり魅力で、エスティメート(予想落札価格))は7万〜10万ポンド(邦貨換算約1160万円〜1660万円)となっていた。
2022年11月5日にロンドンで開催されたオークションでの落札価格は、10万5800ポンド(邦貨換算約1765万円)と、エスティメートを超えるものとなった。
コンディションのよさや限定車であることなどが評価されての、ハンマープライスだったのだろう。
FD3S型RX-7も、一時期はかなりの安値で取り引きされていた。もちろん現在は初期のI型であっても、結構な高値となっているが、やはり最終モデルの限定車ともなると、一般人には手が届かないものとなってしまっているようだ。