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「シビックタイプR」並の加速! トヨタ「ブレイドマスター」がスゴイのに残念だったポイントとは?

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

コンパクトカーにまさかの3.5Lエンジン搭載

 トヨタのクルマは退屈なものが多い、と訳知り顔で語るクルママニアは少なくない。そんなトヨタが1.5Lクラスの車両に3.5Lエンジンをブチ込むという、オートサロンに展示されるカスタマイズカーのようなクルマをカタログモデルとして販売していた過去があった。それこそが2007年8月にリリースされた「ブレイドマスター」である。

アルファード/ヴェルファイアやハリアーに搭載していたいエンジンを採用

 ブレイドのベースとなっているのはその見た目からも分かるように、2006年10月に日本で販売を開始したハッチバックモデルのオーリスである。1.5Lと1.8Lという比較的コンパクトなエンジンを搭載するオーリスに対し、ブレイドは通常モデルでも2.4Lと大きめの排気量のエンジンを搭載し、より上質かつ上級なモデルとして誕生していた。

 そのブレイドに追加されたブレイドマスターは、当時のアルファード/ヴェルファイアやハリアーといった上級車種に搭載されていたV型6気筒3.5Lの2GR-FE型エンジンを搭載。前輪駆動モデルでありながら280ps/344N・mというパフォーマンスを実現していたのである。

 ちなみにブレイドマスターの車両重量は1470kg(ベースグレード)となっており、同じスペックのエンジンを搭載するアルファードの1920kg(350X)よりも450kgも軽量であり、その0-100km/h加速は5.8秒とホンダ5代目シビックタイプRの5.7秒に迫る数値だ。

 ただしブレイドマスターはハイパワーな大排気量エンジンを搭載してはいるものの、決してシビックタイプRのようなホットハッチではなく、どちらかというと高級車寄りのキャラクター。そのため高出力なエンジンも速く走るためではなく、余裕のある走りを実現するために搭載されたと考えた方がいいだろう。

内装も凝った作りになっていた

 当時は実質的なライバル車として、同じく実用的なハッチバック車に大排気量エンジンを搭載したゴルフのR32あたりを挙げる声も多かった。だが、そういう見方をされてしまったのが、ブレイドマスターがそこまで販売台数を伸ばせなかった原因のひとつと言えるかもしれない。

 逆に高級なプレミアムハッチバック車として考えれば、上質な本革がおごられたステアリングホイールや上級グレードに設定されていた本革とアルカンターラのコンビシート、ソフトレザーにダブルステッチが備わるアームレストやコンソールボックスなど、内外装の仕立てはかなりのもの。

 乗ってみてもホットハッチにありがちな路面の凹凸をつねに拾い、突き上げ感のある乗り味とは無縁。高出力なエンジンに対応しながらも乗り心地を犠牲をしない足まわりのセッティングは絶妙な仕上がりとなっていた。

 このように非常に完成度が高く、余裕の走りを楽しむことができたブレイドマスターだが、如何せんベースとなったオーリスとの外観の差別化が難しく、クルマに詳しくない人であればオーリスと100万円以上価格差があると気付いてもらえないものとなっていた点が最大の残念なポイントだったと言えるだろう。

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