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海外の道路でよく遭遇する「ハンプ」と「スピードバンプ」の役割は? 歩行者を保護するのに日本で定着しない理由とは

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TEXT: 森口将之  PHOTO: 森口将之/写真AC

「ゾーン30プラス」とともに普及するかと思われたが……

 国もこのままではいけないと思ったようで、国土交通省道路局と警察庁交通局が2021年8月、「ゾーン30プラス」なる新しい区域を設定していくと発表した。

 これまでは国土交通省道路局でガードレールや狭さくなどの設置、警察庁交通局でゾーン30による速度規制などを進めてきたが、今後は両者が緊密に連携しながら、最高速度30km/hの区域規制「ゾーン30」と物理的デバイスを組み合わせ、生活道路における歩行者優先の思想を根付かせていくというものだ。

 そのひとつとして考え出されたのが、物理的デバイスのひとつである「スムーズ横断歩道」。従来は横断歩道の手前に設置していたハンプを大型化し、横断歩道全体を盛り上げる形にしたものだ。歩道と横断歩道の間の段差もなくすことができるので、バリアフリーにもなる。

 強化ゴム製なので騒音が抑えられるとともに、運搬可能としたことで設置を容易にしていることも特徴。これまで全国40カ所以上に設置された。ただし多くは期間限定の実証実験となっていたようで、東京都内に設置された写真のスムーズ横断歩道は、期間が終わると跡形もなく消滅してしまった。

 最近になって、横断歩道での歩行者妨害を取り締まる場面が多くなったのは、日本ではハンプの普及は難しいと結論づけられたためかもしれない。個人的には警察官に見られながら横断歩道を通過するより、ハンプを見つけて手前で減速するほうが精神的に全然いいと思うのだが。

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