プログレベースの限定モデルも存在した
ただし、その間に、プログレを基にしたオリジンが誕生している。オリジンは、2000年にトヨタが累計1億台を達成したのに際し、記念の限定車として1000台だけつくられ、販売された。その姿は、トヨタの乗用車販売の起源といえる初代クラウンを模し、ドアの開閉も前後で観音開きとした。わずか1000台という限定車であったため、職人が手作りするセンチュリーの作業者が手掛けたという。
プログレが提供した小さな高級車という価値は、電気自動車(EV)の時代になるといよいよ本質が理解されるよういなるのではないか。その一端は、軽自動車でありながら、軽であることを忘れさせる日産「サクラ」や三菱「eKクロスEV」で体感できる。