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トヨタ「ヴェルファイア」をリフトアップ! アゲ系アドベンチャースタイルがカッコよすぎです

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

日々、進化するアゲスタイル ヴェルファイア

 小嶋さんがこのヴェルファイアに施した具体的な仕様については、タイヤ&ホイールがヨコハマ・ジオランダー(前後245/75-16)とハートランドWS813ホイール(8J-16)の組み合わせ。

 最初のうちはこれを履かせて過ごしたが、もう少しアップスタイルできないものかとサスペンションを探しはじめ、福岡県のエスペリアというショップで車高アップキットを発見し、これを購入。

 車高に関しては30mmアップを達成するも、そのままの状態では物足りなかったので、テインからしばらくして出た20mmかさ上げできるストラット式サスペションを組み合わせてセット。さらに、そのストラットサスの上部に40mmのスペーサーを入れて合計90mmのアップスタイルを実現した。

 リヤについてはショックの延長ができないので、ブラケットをワンオフで製作、さらにスプリング下にアジャスターをセットして前後バランスを調整できるようにしている。

 90mmのアップスタイルとなるとアーム類やドライブシャフトの角度が気になるところだ。その点について小嶋さんは「今のところ純正のままで、スタビリングのみ加工を加えた状態です。ただ、走行面で良いはずがないので、今後はアームを含めた見直しも課題になります」と話してくれた。

今後、流行の予感……

 それにして小嶋さんのヴェルファイアはワイルドなクロカン顔負けのルックスに仕上がっている。クロカンカスタムにも精通しているので、オフロード車としての印象を高める装備についても気になる点がたくさんある。

 まず、注目すべきは大胆に作り込んだバンパーだ。これは純正バンパーをカットし、表面をチッピングによって処理している。本当はラプターライナーを使いたいが、高価な塗料なのでチッピングを選択。パッと見ただけでは、その差もあまり分からないので良しとした。

 さらに、ジャオス製スキットバーを追加し、ワークライトとPIAAフォグランプをマウントさせているのもお気に入りポイントだ。

 リヤまわりはヒッチメンバーをセットして、よりアクティブに遊んでいる雰囲気を演出。また、ハッチ部分に悪路でスタックした時の救助用の装備としてスタックラダーを背負わせている点が、オフロード車を主張するポイントになっている。

 小嶋さんの話では、実際、これに乗って子どもたちを連れて河原でよくキャンプを楽しでいるそうだ。そのため、サイドオーニングもスライドドア上部に取り付けている。

* * *

 すべてが規格外で面白い発想が詰まったアドベンチャースタイルのヴェルファイア。アウトドア好きならこのスタイルが気にならないわけがないだろう。

 次に来るカスタムブームは、シャコタンではなくシャコタカ!! アップスタイルのミニバン×クロカンの時代がやってきそうだ。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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