シングルモーターとデュアルモーターを用意
標準仕様のエレトレには5つのドライブモード、アクティブエアサスペンション、トルクベクタリング、マトリックスLEDヘッドライト、アクティブフロントグリル、22インチ鍛造ホイールを採用。
充実装備のエレトレSには標準使用の装備に加え、プライバシーガラス、アクティブリアスポイラー、アンビエントライティング、ソフトドアクローズをはじめ多数の機能を追加している。
エレトレRはロータスダイナミックハンドリングパック、カーボンファイバーパック、スポーツモーターサウンド、グロスブラックホイールなど、特別な装備を追加しハイパフォーマンス仕様らしい走行性能と仕立てを手に入れている。もちろん、ロータスダイナミックハンドリングパックをはじめとしたパッケージオプションは個別に取り付けることも可能だ。
今回、オーディオメーカーのドルビーラボラトリーズとのコラボレーションも発表された。ドルビーの没入型オーディオ「ドルビーアトモス」をエレトレに採用、イギリスのKEF製スピーカーシステムと組み合わされ、車内の音楽環境を新たなレベルへと引き上げている。
デリバリーは2023年上半期を予定。ロータスカーズのマット・ウィンドル氏は次のようにコメントしている。
「2シーターのスポーツカーは万人向けではありません。私たちは、あなたの人生のあらゆる段階にロータスを提供したいと考えています。エレトレはその始まりです」
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ロータスはエレトレをスタート地点に、経営的にマニアだけに向けたクルマ作りからの脱却を進めているようだ。なお、欧州以外の地域でも販売計画が進行しており、日本を含め2024年中の公表を予定しているとのことだ。
AMWのミカタ
2010年のパリモーターショーで、「エリート」、「エスプリ」、「エリーゼ」、「エラン」、「エテルネ」と、一挙にコンセプトカーを発表して驚かせたロータス。しかし、現実となったクルマは1台としてなかった。
しかし、2020年代のロータスは違うようだ。「エミーラ」に「エヴァイヤ」と着実に市販化を実現している。もちろん「エレトレ」の市販化も絵空事ではないようだ。ハイパーEVのエヴァイヤの姿を公道で拝むことはまずないだろうが、エミーラやエレトレは十分にその機会があるだろう。ちなみに、ロータスの車名は常に「E」で始まるのがセオリーだ。