アメリカを気ままに放浪3カ月:19日目
これまで2度にわたりアメリカを放浪してきた筆者。還暦を過ぎた2022年4月から7月にかけて、人生3度目のアメリカひとり旅にチャレンジしてきた。相棒は、1991年式トヨタ「ハイラックス」をベースにしたキャンピングカー「ドルフィン」。愛称は「ドル」。セコイア&キングスキャニオン国立公園で大自然を満喫したあと、次はサンフランシスコを目指します。
「フックアップサイト」でのキャンプの仕方とは
ここで「フックアップサイト」について簡単に説明をしておこう。フックアップとは、電源、水の供給、排水のいわゆるライフラインを外部から供給してもらうことを指す。フルフックアップといえば、前述の3つの要素がそろっていることで、電源だけ、電源と水の供給だけの場合は、パーシャル(部分的)フックアップという。
フックアップサイトにチェックインしたら、まずボディに収納してある電源コードを引っ張り出し、キャンプ場の電源ポストに差し込む。そして、車内にあるブレーカーをオンにすれば、クルマの中の電気はすべてAC12Vで稼働する状態になる。わが相棒「ドル」の場合は、普段は冷蔵庫がプロパンガスで動いているので、電気に切り替える作業が必要だ。
水の供給は、まずホースを取り出しキャンプ場の蛇口にセット。車体のインレットに接続すれば水道の水圧で蛇口から水がスムーズに出る。それ以外のときは、車体のタンクに溜めてある水を電動ポンプの力で吸い上げるため、ウンウンと唸りながら水が出てくる仕組みだ。
フックアップサイトに入ったら、タンクの水も忘れずに補給しておく。大きなペットボトルから入れればいいじゃないか、と考えがちだが、一定以上の水圧がかからないと入っていかないようになっている。蛇口を全開にして、あふれるまで入れるのがコツだ。
排水用のホースはリヤバンパーに格納されている。これを取り出して、車体下にある排水口にセットしてグレーウォーター(汚水)用のレバーを引けば排水が始まる。トイレのブラックウォーターがある場合は、まずブラックを流してからグレーを流すのがコツだそうだ。
余談だが、以前に取材でレンタルモーターホームを借りた際、どうしても排水ホースの収納場所が思い出せず、排水しないまま返却して10ドルの罰金(?)を支払った経験がある。もし、レンタルを利用する予定のある人は、覚えておくといい。