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ランボルギーニ「ミウラ」に「X1/9ダラーラ」も展示! ダラーラ・アカデミーのミュージアムに潜入しました

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了

今回が初対面のレーシングスポーツと、ジャンパオロさんとの握手でわれを忘れる

 それでは前置きが長くなりましたが、ダラーラ・アカデミーに併設された博物館の展示モデルを紹介していきましょう。チケットカウンターの横を通り過ぎて展示エリアに足を踏み入れると、一番手前にはランボルギーニ・ミウラが展示されています。時折、展示車両の入れ替えなども行われているようで、そう断定するのは早計かもしれませんが、個人的にはミウラがここにあることには納得させられます。

 ジャンパオロ・ダラーラさんに直接お話を聞いたのですが、彼が手掛けたロードカーでベストはやはりミウラとのこと。ご自身でも最近、ロードカーを手に入れたというほど思い入れも高いようです。レーシングカーのベストモデルも聞いてみました。

「レーシングカーは新しいのがベストモデル。新しくなれば間違いなくより速くなっていますから」

と即断するジャンパオロ・ダラーラさん。

 同じロードカーでもミウラの対極、というか最新モデルがダラーラ・ストラダーレです。ミウラでやり残したポイントをカバーする、と開発を進めてきた究極のロードカーで、その出来栄えには「自信があります」と胸を張るジャンパオロ・ダラーラさんですが、ロードカーのベストモデルについて再度聞き直しても「ベストはミウラ」と微笑みながら力強くコメント。すべてを自分でデザインしたのは、ミウラが初めてとの理由からで、彼にとってミウラは“初恋の人”なのかもしれません。

ロードカー以外のレーシングマシンも展示

 もちろんロードカーだけでなくレーシングマシンも数多く展示されています。なかには1988年のBMSと2018年のHaas VF-18の新旧2台のF1GPマシン、1998年のダラーラIR7や2003年のIR03(インディカー)、あるいは2018年のFormula-E Gen2など数多くのトップフォーミュラも気になるところですが、やはりダラーラといえば=F3。

 1980年の初代モデル、ダラーラF380からF3での事実上の最終モデルとなった2012年のF312まで各種展示されているからマニアックなF3ファンでも納得のラインアップということになります。ただ、個人的にはスポーツカーに興味津々で、1975年のフィアットX1/9 Group5仕様の“DALLARA ICSUNONOVE”や1977年のCan-Amマシン、ダラーラ WD1=Wolf-Dallara シボレー V8、そして1978年のランチア・ベータ・モンテカルロGroup 5 仕様の“SILHOUETTE”などは、その存在は知っていましたが対面するのは今回が初めてで、とても感激しました。

 もっとも、展示ルームを観覧したあとで、この日のもうひとつの仕事であるジャンパオロ・ダラーラさんへのインタビューで、いきなり握手されたことに感激MAXとなり、もともとが英会話など苦手なのですが、完全にとっ散らかってしまいプロとしては恥ずかしい限りの取材となりました。恥ずかしついでに白状すると、感激のあまり取材後に建屋の写真を撮り忘れてしまいました。ただし、取材を終えてダラーラ・アウトモビリの本社を出た時には小雨が降っており、ちゃんとした写真は撮れなかったかもしれないのですが……。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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