Takuma-gpの2台はさらに好調
タイから国境を越えてカンボジアまでの約1450kmを走破する、第27回アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2022はレグ2を迎えた。競技2日目だが、その前夜にセレモニアルスタートとSSSがあったため、実質的には3日目となる。競技区間および移動区間ともに前日よりも少なく、初日に大きくマシンを壊した各チームも修復の上、ふたたび競技に戻っている。
レグ2は引き続きブリーラムのステージ
今回のAXCR2022は、レグ3までタイ南東部のブリーラム周辺を使用したコースを走行し、レグ4でカンボジアへの国境を渡り、アンコールワット近くのシエムリアップでゴールを迎える。本格的な競技がスタートした前日はSS(スペシャルステージ)区間だけで200kmを超える長距離での競技であったが、この日のSS区間は156.62km、総走行距離332.18kmと短い一日となった。
前日に大きなトラブルを抱えることとなったチームもスタッフの懸命な修復作業により、各車が新車のように元の姿に戻っているという、ラリーレイドならではの光景で、この日の朝を迎えた。天気予報では雨、ところにより大雨というもので、各車雨への警戒を強めていた。しかし、スタート前に大雨をもたらした雲は居続けたものの、その後は雨を降らすこともなく、競技が終わるころにふたたび降り出した夕立まで好天は保たれた。路面状況もそれほど悪化することもなく、競技への影響は限定的だったと言える。
前日の後れを挽回するべく101号車が力走
この日のトップタイムを叩き出したのは、101号車 Suwat Limjirapinya/Prakob CHAOTHALE組(いすゞD-Max /Isuzu Suphan Explorer Rally Team)。前日のエンジントラブルの後れを取り戻そうと、非常にアグレッシブな走行でSSを1時間45分18秒で走り切った。総合順位では、まだ29番手、トップとのトータルタイムで12時間以上離されているが、あきらめてはない様子。
2番手には103号車 Mana Pornsiricherd/Thanyaphat MEENIL組(1時間46分42秒/トヨタ・ハイラックスRevo/Toyota Cross Country Team Thailand)とこちらも前日のトラブルにより下がってしまった順位を挽回中だ。
そして3番手に入ったのが、116号車の塙 郁夫/染宮弘和組(1時間47分02秒/トヨタ・フォーチュナー/FORTUNER GEOLANDAR takuma-gp)。青木拓磨/Itthipon SIMARAKS組も8番手(1時間52分22秒/トヨタ・フォーチュナー/FORTUNER GEOLANDAR takuma-gp)につけており、日本勢では、Takuma-gpの2台が好調だ。ちなみに塙組はこの日のアワードの「横浜ゴム」から成績順でAUTO(4輪)5台に賞金が贈られたが、3位に入った塙/染宮組がこれを受賞した。
総合順位では105号車 Chayaphol Yotha/Peerapong SOMBUTWONG組(4時間41分33秒/三菱トライトン/TEAM MITSUBISHI RALLIART)、116号車(4時間49分19秒)、102号車(4時間50分41秒)、108号車(4時間52分08秒)、118号車 RIFAT HELMY SUNGKAR/Chupong CHAIWAN組(4時間55分50秒/三菱トライトン/TEAM MITSUBISHI RALLIART)というオーダーとなっている。