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日本が誇る高級サルーン! トヨタ「クラウン」を抜いた日産「セドリック・グロリア」を振り返ろう

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TEXT: 御堀直嗣(Mihori Naotsugu)  PHOTO: 日産自動車/AUTO MESSE WEB

通はグロリアを選んでいた

 だが3代目になると、初代セドリックと同じように縦4灯の顔つきとなって、グロリアがクラウンやセドリックと違った独自の存在を保ち続けようとしたのを外観からも感じた。あえてグロリアを選ぶことが通であるといった雰囲気も醸し出していた。

 このとき、すでにプリンスは日産と合併していたが、この時点ではまだセドリックと別の車種の扱いだった。しかし次から、セドリックとグロリアは、顔つきや加飾などで若干の違いはあっても、同じクルマで車名違いの扱いになった。

 セドリック/グロリアとなってからも、クラウンとの競争は続き、なかなかクラウンの台数を抜くことができずにいた。クラウンに、2ドアハードトップが追加されたのを受け、セドリック/グロリアにもハードトップが設定されたが、さらに4ドアハードトップという新しい発想も加えられ、セドリック/グロリアの存在感を際立たせた。4ドアであることを外すことはできないが、それでいてハードトップという洒落た姿に消費者は憧れたのである。そして、クラウンを抜くこともできた。

 その後はクラウンほど定着した存在感を保持することができず、1990年代になると日産の経営難によって国内専用車種という扱いが難しくなり、海外ではインフィニティとして売られた。なおかつセドリック・グロリアの歴史にも幕を閉じ、フーガと車名を変え、すべての日産の販売店で同じ4ドアセダンが扱われるようになった。しかし、そのフーガもいまでは生産を終えている。

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