テント泊とは違うキャンピングスタイル
男ならだれもが憧れるキャンパーライフ。テントを張るキャンプとは異なり、どこでも家のように使える快適空間にいながら、大自然を満喫し、楽しめるアクティブなスタイルは、贅沢で特別な遊びだと思われがち。だが、じつはそんなことはない。現在のキャンピングカーは、多様化するライフスタイルに合わせて進化を遂げ、細かくクラス分けされている。
その中からどんなモデルを選ぶべきか? AMWでは悔いを残さない一生物の買い物として、キャンピングカー王国アメリカで大人気のウィネベーゴ社「ソリスポケット36A」を紹介する。ベース車両はフィアット「デュカト」のOEM版となるダッジ「ラム プロマスター」である。
米国ナンバーワンの実力
機能的なキャンピングカーを生み出すメーカーとして有名なウィネベーゴ社は、1958年の創業からモーターホームを含めたキャンピングカー一筋のビルダーで、競合ひしめくアメリカにおいて業界No1の人気を誇っている。
古くからキャンピングカーに乗ってアウトドアライフを楽しむ文化が定着しているアメリカにおいて、トップシェアを誇るのは容易なことではないが、その人気の秘密は、やはりメーカーの考えを押し付ける設計ではなく、使う側に寄り添った考え方がアウトドアマンたちを惹きつける理由になっているのだろう。
日本でウィネベーゴ社のキャンピングカーを扱っているのは、千葉県に広大な展示場を持つニートRVだ。正規代理店契約を結び、アメリカならではのアウトドア文化を育みつつも、日本での使い勝手を考慮したモデルを提供している。
今回紹介するソリスポケット36Aは、アメリカならではの質実剛健でありながらも考え尽くされた機能と装備を満載している。アメリカンキャンパーと聞くと大きくて日本の道路環境では使いにくいと思われがち。
だが、このソリスポケット36Aはとてもコンパクトなサイズでまとめられ、全長5440mm、全幅2070mm、全高2850mmのサイズ感だ。つまりキャンピングカーのクラス別カテゴリーで表現するならバンコンと同じ扱いになる。また、最小回転半径も6.20mなので、取り回しの面で苦労することもない。
走行性能については、とてもパワフルでトルクが太く静かな3.6L V6エンジンを搭載し、9速ATと組み合わせることでスムーズな加速と低燃費性能を実現させている。また、先進の安全支援システムも搭載しているので、クルマとしての完成度は申し分ない。なによりキャンピングカー専用設計なので、あらゆるシチュエーションに対応する懐の深さをもっている。