ラリーレイドに似つかわしくないし烈なタイム争いへ
2022年11月21日(月)から26日(土)までの6日間で、約1450kmを走破する第27回アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2022は、24日のレグ3を迎えた。ちなみに競技3日目というカウントだが、その前夜にセレモニアルスタートとSSSがあったため、実質的には4日目となる。6日間にわたるラリーレイドもここで折り返しを迎えたわけだが、この4日目のSSがこの今回のラリーレイドの勝負どころと踏んだ各チームはこれに万全の態勢で臨んだ。
レグ3はいすゞがトップに
今回のコースは同じところを周する形のループのSS。スタートとPC(パスコントロール)の再スタートポイントが同じで、PCゴールとフィニッシュポイントが同じとなる。
早朝まで残った雨で路面が荒れた状態でスタートしたこの日、昼のサービスで塙 郁夫選手に話を伺った。
「表面の泥でチュルチュル滑る。でもみんなが走って、下の硬い岩盤が表出してきたから、午後はスピード勝負になるよ」
というコメントの通り、2周目となるSS後半では各車がスピードアップした。
そのなかでもこの日トップタイムでゴールしたのは101号車のSuwat Limjirapinya/Prakob CHAOTHALE組(1時間55分6秒/いすゞD-MAX/Isuzu Suphan Explorer Rally Team)。2番手には115号車のTawee Neanna/Athikij SRIMONGKHOL組(1時間57分28秒/いすゞD-MAX/AYUMI RACING TEAM)といすゞD-MAXが並んだ。
3番手には103号車のMana Pornsiricherd/Thanyaphat MEENIL組(1時間58分42秒トヨタ・ハイラックスRevo/Toyota Cross Country Team Thailand)が入っている。
青木拓磨選手は総合5位でさらなる上位を目指す
総合順位では105号車 Chayaphol Yotha/Peerapong SOMBUTWONG組(6時間41分50秒/三菱トライトン/TEAM MITSUBISHI RALLIART)、102号車 Jaras Jaengkamolkulchai/Sinoppong TRAIRAT(6時間49分36秒/トヨタ・ハイラックスRevo/Toyota Cross Country Team Thailand)、116号車塙郁夫/染宮弘和組(6時間51分44秒/トヨタ・フォーチュナー/FORTUNER GEOLANDAR takuma-gp)と並ぶ。
さらに118号車 RIFAT HELMY SUNGKAR/Chupong CHAIWAN組(6時間55分33秒/三菱トライトン/TEAM MITSUBISHI RALLIART)が続き、108号車の青木拓磨/Itthipon SIMARAKS組(6時間55分35秒)がこれにわずか2秒差で追いすがっている。
続く25日(金)は、予定されていたSS5はキャンセルされ、23日に使用したSS3の前半部分を使用したものに変更となった。SSの距離自体は10kmほど短縮となったが、当初の予定よりも長い移動距離となってしまったことで、25日のSSスタート時間も1時間前倒しに変更された。
今回滞在型のラリーレイドとなっており、これまでの4日間は常に同じブリーラムに滞在していたわけだが、各チームは翌日早朝の出発、そして国境越えに向け、ピットの片付け、荷造などの準備で大忙しとなる。