クルマ趣味をのびのび楽しめるのが地方の魅力のひとつ
植物、昆虫、動物、恐竜と同じく、感受性豊かな子どもたちの興味の対象として、クラシックカーも大きなテーマのひとつとなることは間違いない。もちろん、全員に刺さることはないだろう。100人にひとり、1000人にひとりだろうか、いやもっと少ないかもしれない。それでも「あの日見たカッコいい」、「かわいい顔をした」クラシックカーたちは、確実に子どもたちの記憶に焼きついてくれることだろう。そうした思いからの、子どもたちへ向けてクルマを使った道の駅でのイベントであった。
また、対象を子どもに限定していなくても、全国でクルマのイベントが行われるということは、生活必需品かつライフスタイルを表すものとしてのアピールが大きいからだろう。町の商業施設やランドマークとなる場所に展示されるクラシックカーは、地元周辺からの参加者も多いことから、地域を問わず多くの人びとの関心を引き起こし、どこでも楽しめる趣味であることが分かる。
地価の高い都市部の月々の駐車場代は、高額車両の月々のローン返済額と同じくらいだったりする。その点、人口減少地域のほうが、クルマの維持という面で間違いなく優位に立てるはず。今よりもさらにテレワークの充実した将来、クラシックカー趣味は都市部への人口流出の歯止めとして、大きな役割を果たしてくれる予感がするのであった。