「Francfranc」とタイアップしたシートカバーも用意
他方でインテリアは、ノアに明るいフロマージュ、ヴォクシーにカラフルなブラッドオレンジといった設定があったのに対し、注文色でバーガンディ&ブラックがあったものの、基本はブラックのモノトーンな雰囲気となっていた。このあたりは渋めの男性ユーザーを想定してのことだったか。
ただしカタログにはペラのチラシが挟み込んであり、見ると、なんとインテリアショップの「Francfranc(フランフラン)」とタイアップしたボーダー柄のシートカバーなども用意されていた。専用のアクセサリー&カスタマイズカタログも用意があり、見ると、標準よりもより大胆なパターンのグリルやエアロパーツをラインアップ。“KAGEROU”なる商品名のまさに陽炎模様が入ったピラーガーニッシュ、ドアミラーカバーなど、(実車で見た記憶はないが)さぞ際立っていたのだろう。
ところでエスクァイアには7人乗りのハイブリッド車と、7人または8人乗りの2Lガソリンエンジン車とが用意されていた。ガソリン車には4WD車の設定もあった。用途としてはノアヴォクと同じ、ミドルクラスのファミリー向けミニバンではあった。だが、ノアヴォクには販売台数の点では及ばずとも、生活感を仮面舞踏会的なオブラートで包んだところに一定の支持が集まったような気がする。