憧れたディッシュタイプのホイール
エクステリアは、小ぶりなエアロパーツを装着しているとはいえ、ほぼS126型のままとなっており、ホイールはAMGのエアロIIIに交換されている。ブラックアウトされたスリーポインテッドスターは、当時の、つまりメルセデス・ベンツ傘下となる前に採られていたAMGの手法そのもの。
ブラックレザーのシートは、前席には若干のヤレが見受けられるが、後席の状態は良く、ピラーレスでサンルーフ付きの高級クーペというイメージを保っている。
そんなメルセデス・ベンツ 560 SEC AMG 6.0は、2022年11月26日にオークションがおこなわれ、11万7300ユーロ(邦貨換算約1670万円)での落札となった。この価格は、昨今のヤングタイマー車の価格高騰という視点から見れば、比較的落ち着いたものといえるだろう。
メルセデス・ベンツは、ヤングタイマーモデルの維持にも力を入れていて、部品供給状況なども徐々に改善してきている。そのため、これからメンテナンスをしながら大事に乗っていく、ということも可能だろう。懐に余裕がありさえすれば、手に入れたいクルマのひとつである。