おしゃれなSUVをリフトアップして個性派スタイルを実現
2022年11月3日に開催された「さいたまイタフラミーティング2022 in吉見町」はその名のとおり、イタリア車&フランス車とそのオーナーのためのイベント。埼玉県・吉見総合運動公園を会場に約500台ものイタフラ車が集合して、オーナー車両の展示のほか、メーカーやショップなどのブース展示やフリーマーケットなども行われていた。今回は、ひときわ目立っていた黄色い「500X」のカスタム車両をご紹介しよう。
カスタムのベースに選んだのは「500Xイエロークロス」
ひときわ目立つ、リフトアップされたフィアット「500Xイエロークロス」でイベントに参加していた我妻 涼さん。2015年10月に日本市場に導入されたコンパクトSUV「500X」の初の限定車として、2016年10月に140台限定で販売されたのが「イエロークロス」だ。9速ATに4WDが組み合わされた「クロスプラス」をベースに、ボディカラーは限定のイエロー、インテリアはブラウンのレザーを採用。さらにリアドアパネルラップインサートや18インチ専用ホイールなどを備えている。
リフトアップからオバフェンまでほぼ自身の手でカスタム
我妻さんは、この500Xイエロークロスをベース車両として購入し、自身の手でアゲ系のカスタム作業を行っている。カスタムの内容は、目立つ部分だけを紹介してもテラフレックスのリフトアップキット+アイバッハのアップスプリングで計2.5インチ(約6.4cm)のリフトアップ(ショックはノーマル)、イタリアMISUTONIDのステンレス製ブルバー、イタリアのスポーツマフラーメーカーRGAZZONのマフラー、フェンダー加工も行ったオーバーフェンダー(ビス止め)、ルーフキャリア&ライト、サイドステップ、20インチのクリムソンのホイールなどとなっている。
前記の通りこれらの作業をほとんど自身で行い、構造変更も受けているという。対してエンジン関係はエアクリーナーを交換した程度で、基本的にはノーマルだ。
自分が楽しめるカスタムで仕上げている
ところで我妻さんは、なぜアフターパーツもそう多くない500Xを、アゲ系のベース車両に選んだのだろか?
「これの前はアルファ ロメオのブレラに乗っていて、じつは4駆系は初めてなんです。それでちょっと上げてみようと思って。500Xを選んだのは、人と被りたくないっていうのが大きいですね。分かる人には分かるっていう感じにしたかったんです」
という答えを聞いて、これ系のカスタムではほとんど被りそうにないホイール、クリムソンの5スポークモデルを選んでいるのも納得。このホイールを選んだのは、「20インチのホイールを探していて、中古でちょうどオフセットが合いそうなのが出たからって感じですね。これにブロックタイヤを履いたら面白いんじゃないかって」。ちなみにオフセットを基準に選んだため、PCDチャンジャーをセットして500Xに履かせているという。
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アゲ系で魅せる500Xという方向性が感じられる、我妻さんのカスタム。オフロードの走破性は視野に入れず、あくまで自分が楽しめるカスタムを行っている。今後は車高をもう少し上げたいとも思っているそうで、500Xとのお楽しみはまだまだ終わりそうもないようだ。