いま狙い目のソロキャン車を紹介
最近、芸能人やお笑い芸人のユーチューブなどで、ソロキャンプ(以下:ソロキャン)がバズっている。ソロキャンとは、1人でキャンプに出かけることをいうのだが、もちろん、クルマがあると便利だ。
そこで、ソロキャンに向くクルマを紹介したいのだが、大は小を兼ねるで、トヨタ・アルファードでもソロキャンは可能だが、それは最悪にもったいない使い方となる。
ソロキャンならではの身軽さ、手頃さからすると、コンパクトカーや軽自動車で十分といえる。それもクルマ購入の予算を考えると、中古車でオッケーということになる。ここでは、予算100万円の中古車で、ソロキャンプにぴったりな相棒となるクルマを紹介したい。
ホンダN-VAN
まずは、プロライクなソロキャン派向けの1台として、ホンダN-VANがある。軽商用車だから、税金、高速代も割安で、しかも荷室から後席、助手席までをフルフラットに倒せば、なんと全長2500mmを超えるベッド&お座敷スペースが出現。
しかも、フロアはごく低く、室内高もたっぷり確保できるから、全長とともに天井高も軽自動車の室内とは思えない広さがあり、窮屈感など皆無。
中古車市場の台数は、例えばN-BOXなどに比べ少ないものの、2018年式あたりが100万円前後で探すことができる。注意点としては、助手席、後席ともにかけ心地がプアだから、普段は家族で使う……といった用途には向いていないこと。
ホンダN-BOX/スズキ・スペーシア/ダイハツ・タント
普段はファミリーカーとしても使うのであれば、軽自動車ならスーパーハイト系のN-BOX、スズキ スペーシア、ダイハツ タントなどがお薦めだ。室内の広さは圧巻で、後席はリビングルームのように使え、なおかつ前後席のフルフラット化で車中泊にも対応してくれるのだ。
100万円の予算で大人気のN-BOXであれば、2018~2019年式ぐらいの比較的新しい中古車が手に入り、ホンダセンシングという先進運転支援機能も付いているから、ロングドライブも安心。
タントのミラクルオープンドア車なら両側スライドドアが大きく開き(とくに左側)、アウトドアで後席がまるで風の抜けるテラス席のようにも使えて、キャンプシーンを一段と楽しいものにしてくれるに違いない。ここで、小さな軽自動車だとソロキャンとはいえ、キャンプ用品がしっかり積めるか心配……という声もでてきそうだが、さにあらず。
あくまでソロキャン、1人での移動であれば、後席をフラットに格納することで、例えばN-BOXだと奥行1470mm、幅900mm、最低天井高1200mmものラゲッジスペースが出現するから、むしろ広すぎる! と感じるはずだ。
ホンダ・フリード/トヨタ・シエンタ
ソロキャンに使うクルマとはいえ、軽自動車はちょっと……というなら、ズバリ、コンパクトミニバンがお薦めだ。一例として、ホンダ フリードがある。人気車種なので、年式的には2012~2016年式になってしまうが、室内空間は大容量ワゴンと称していいほどに広大。普段使いにも「ちょうどいい」5ナンバーサイズで取りまわし性も抜群。
お薦めのポイントは、ライバル車のトヨタ シエンタと違い、旧型でも現行モデルとエクステリアデザインが大きく違わず、古臭く見られないこと。
だから、シエンタの中古車選びでは、少なくとも先代モデルがお薦めだが、100万円の予算で2015年式あたりの中古車はあるものの、意外に走行距離が多いので、そこはしっかりと選んでほしい。
スズキ・ソリオ
最後に、大穴的チョイスとして、スズキ・ソリオを紹介したい。ミニバンではなく、両側スライドドアを備えた2列シートのプチバンと呼ぶべきコンパクトカー、ハイトワゴンだが、100万円の予算で2018年式ぐらいまで狙え、なおかつクルマのキャラクターから走行距離が少ない中古車が中心だ。
燃費のいいマイルドハイブリッド車やシートヒーター付きの中古車もあるから、長距離移動するアウトドア、ソロキャンに、意外にもぴったり。
もちろん、シートアレンジによって車中泊にも対応するし、走行性能、乗り心地の良さ、そして荷物の積載性も驚くほどだ。筆者なら、ソリオにしてしまうかもしれない……。