出頭なしの反則金キャッシュレス決済は日本でも普及するか
では仮にヨーロッパでスピード違反の現場をカメラに捉えられてしまった場合はどうなるか。その昔、僕がフランスで体験したときは、たしか帰国後にメールが送られてきて、そこに振込先が書いてあり、クレジットカードなどの情報を入力すると、後日自動的に引き落とされる仕組みだったと記憶している。
罰金を支払うというのは誰でも嫌なことであり、それを相手の顔を見ず、事務的に瞬時に済ませることができるというのは、合理的である以上に、気分的にも悪くないと思ったものだ。
日本も遅ればせながら、反則金納付のキャッシュレス化が進むそうで、すでに一部の県ではテストも行われたとのこと。これだけインターネットショッピングやキャッシュレス決済が普及しているのに、なぜ今まで原始的な手法にこだわっていたのか逆に不思議であるが、ようやくこの分野も電子化が進むのかもしれない。
スピードカメラの分だけでもすべてオンライン化してしまえば、その分、経費圧縮につながるはず。それでも反則金の額が安くなることはないだろうが。