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「ウルス ペルフォルマンテ」の「ダークパッケージ」がヤバいくらいにクール! フェラーリ「プロサングエ」を迎え撃つ準備はできた

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 神村 聖

最高速は300キロオーバー

 そして前述の軽量化と合わせて、3.2kg/psというクラス最上のパワーウェイトレシオを実現。0-100km/h加速はスタンダードより0.3秒速い3.3秒、最高速度は306km/hとした。また、100km/hから完全停止するまでの制動距離は32.9mと公表されている。

 そのほか、ランボルギーニでは「ANIMA(アニマ)」と銘打たれたドライビングモード変換システムも見直され、デフォルトである「STRADA」モード、スロットルレスポンスが強化され、オーバーステア特性や素早いギヤシフトが楽しめる「SPORT」モード、サーキット走行にも適用できる「CORSA」モードに加えて、新たにダートトラック向けの「RALLY」モードも用意されることになった。

 こうしたチューニングの積み重ねによって完成されたウルス ペルフォマンテは、発表に先立って北米コロラド州パイクスピークに持ち込まれ、有名なヒルクライムコースでのタイムアタックを敢行。パートナー企業であるピレリ社のテストドライバー、シモーネ・ファッジョーリ氏の操縦により、これまでベントレー「ベンテイガ」が保持していた量産SUV最速記録10分32秒902を超える10分32秒064で走破することに成功し、新たなパイクスピーク最速SUVとして君臨することになったのだ。

* * *

 ランボルギーニでは、同じ666psスペックのエンジンを搭載しつつも、よりラグジュアリー志向に仕立てた「ウルスS」を同年9月末に初公開。スポーツ指向を極めたペルフォルマンテとともに、二本立ての体制となった。

 ほぼ時を同じくしてデビューし、一時はスーパーカーファンの話題をさらった感もあったフェラーリ「プロサングエ」に対して、もっともランボルギーニらしい方法論で立ち向かうことになったと言えるだろう。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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