最高速は300キロオーバー
そして前述の軽量化と合わせて、3.2kg/psというクラス最上のパワーウェイトレシオを実現。0-100km/h加速はスタンダードより0.3秒速い3.3秒、最高速度は306km/hとした。また、100km/hから完全停止するまでの制動距離は32.9mと公表されている。
そのほか、ランボルギーニでは「ANIMA(アニマ)」と銘打たれたドライビングモード変換システムも見直され、デフォルトである「STRADA」モード、スロットルレスポンスが強化され、オーバーステア特性や素早いギヤシフトが楽しめる「SPORT」モード、サーキット走行にも適用できる「CORSA」モードに加えて、新たにダートトラック向けの「RALLY」モードも用意されることになった。
こうしたチューニングの積み重ねによって完成されたウルス ペルフォマンテは、発表に先立って北米コロラド州パイクスピークに持ち込まれ、有名なヒルクライムコースでのタイムアタックを敢行。パートナー企業であるピレリ社のテストドライバー、シモーネ・ファッジョーリ氏の操縦により、これまでベントレー「ベンテイガ」が保持していた量産SUV最速記録10分32秒902を超える10分32秒064で走破することに成功し、新たなパイクスピーク最速SUVとして君臨することになったのだ。
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ランボルギーニでは、同じ666psスペックのエンジンを搭載しつつも、よりラグジュアリー志向に仕立てた「ウルスS」を同年9月末に初公開。スポーツ指向を極めたペルフォルマンテとともに、二本立ての体制となった。
ほぼ時を同じくしてデビューし、一時はスーパーカーファンの話題をさらった感もあったフェラーリ「プロサングエ」に対して、もっともランボルギーニらしい方法論で立ち向かうことになったと言えるだろう。