街で見かけるフツーのクルマに乗るのはじつはスーパーカーオーナーかも?
本当は誰もが注目するスーパーカーや旧車を愛用しているのに、普段は地味な足グルマで移動している自動車趣味人がいる。ここではギャップの大きな足グルマライフを楽しむ4人のオーナーを紹介しよう。
その1 「カウンタック」2台×「クラウン」
1988年式のランボルギーニ「カウンタック5000QV」をベースとし、細部に至るまで徹底チューニングした「カウンタック イオタ」と、「ウルフ・カウンタック」こと「カウンタック LP500S ウルフ・スペシャル #1」という2台のカウンタックを愛用しているOさんもそのひとりだ。
「足グルマは2004年式のトヨタ クラウンです。いわゆるゼロクラウンですね。来年の1月で、乗り始めてから2年になります。同じマンションの住人が、高齢のため運転免許証を返納するので買ってほしい、ということで引き取りました」
ステルス性が高いシルバーのクラウンに乗り、安全運転で走っている人がレーシーなカウンタックも愛用しているとは想像できないはずだ。
その2 「ディーノ246GT」×「スペーシア」
続いて紹介するのは、1972年式の「ディーノ246GTタイプE」を愛用しているIさんだ。
「高齢になったオヤジが最後の愛車を買いたいと言いだし、ひそかに自分が継承することを前提にチョイスしたクルマです。オヤジが免許証を更新するタイミングでの返納も先読みしました。そんなこんなで2018年に買ったのはスズキ スペーシアのターボ車で、型式はMK53Sです。オヤジはターボなんかいらない! とか、ナビなんかいらない! とか言っていましたが、ゆくゆくは自分のモノなので(笑)、両側電動スライドドアで車重があるからターボがないと坂道ツラい……とか、どこかに行ったときに迷わないためにもナビは必要……とか、なんとか口説いて最上級グレードをゲットしました」
ディーノと比較すると、荷物をたくさん積める、エアコンが効く、ATなので運転がラクちん、すれ違いざまに「おぉ~」と言われない、などなど、スペーシアはイイことばかりなのだという。
「なんと言っても、愛犬を乗せられます! 彼の専用車ですね」とも話してくれたIさんの足グルマ生活もスーパーカーライフ同様に充実しているのであった。