どうせイジるならGR86エントリーグレードのコスパが光る
であれば、どっちを選んでもチューニング後の仕上がりはそこまで変わらないだろう。あとは大きな違いはグレード構成だ。BRZは2種類で「R」が308万円、「S」が326万7000円。対するGR86は3グレードの構成で、RCは279万9000円、SZが303万6000円、そしてRZが334万9000円となっている(すべて消費税込)。
GR86 RCが突出して安いのがわかるだろう。簡素版グレードでホイールは鉄チンだし、ステアリングの表皮なども正直安っぽいウレタンなのだが、どうせ交換するならこれで十分。
初代86のRCはエアコンも付けられないというスパルタンなものだったが、今回はオートエアコンもスマートキーもあって、ステアリングやシートなどとホイールがグレードダウンしているだけ。
なので、シートも変えて、ステアリングも変えて、ホイールも交換してしまうならRCでいい。となると、GR86のSZやBRZの下のグレードと比べても、約20万円以上はチューニングに多く使えることになる。
* * *
あとは今から購入するならGR86はかなり納期が長めで、BRZは比較的早く納車になるとのこと。そういった点ではBRZが有利になるので、納期を取るのか価格を取るのか、という点でも違いがある。新車をこれから買うならよく考えて選びたい部分だ。