熱価(番手)を闇雲に上げるのはNG
また、いかに愛車にマッチしたプラグを選ぶかも重要。よくあるのは、いわゆる熱価(番手)を変更するのかというところ。熱価とは6番とか7番とか言われるもので、同じ形状のプラグでいくつかの種類がある。この熱価は熱をどれだけ受けられて逃がせるかという内部構造の違いで、簡単に言えばガンガン回すなら熱価を上げたほうが良い。
サーキットを走るなら熱価を上げろともよく言われてきた。しかし、上げすぎると街乗りのときにプラグの温度が低く、カーボンが溜まって火花が飛ばしにくくなってしまう。大は小を兼ねないのだ。
純正では熱価6番くらいのクルマが多く、ときどきサーキットを楽しむくらいならそのままか、7番にするくらい。サーキットメインでエンジンチューンまでしてあるなら8番や9番を使うこともある。そのあたりは焼け具合を含め、エンジンの仕様や使い方などを踏まえてプロショップのスタッフに判断してもらうのが無難だ。
プラグは燃焼室に直接刺さっているので、もしものトラブル時はエンジンに重大なダメージを及ぼすことがある。プラグの外側電極が溶けて落下し、ピストンに穴が開いてエンジンオーバーホールが必要になることもある。決して高くはないパーツだが、しっかりと吟味して使うようにしてもらいたい。