あると便利な機能を紹介
アウトドアに嬉しいクルマの機能や装備として思い浮かぶのは、まずは4WD、そして最低地上高、ヒルディセントコントロールなどの走破性にかかわるモノやシートのフルフラットアレンジなどであろう。
しかし、そうした機能や装備以外にクルマに装備される最新便利機能もまた、じつはアウトドアで大活躍してくれるアイテムだったりする。
運転疲労度を軽減する「ACC」
例えば、ACC(アダプティブクルーズコントロール)。アウトドアに関係ないじゃん!? と思うかもしれないが、自宅からアウトドアフィールドまでは高速道路を使うなど、けっこう遠い場所にあるのが一般的だ。
そんなアウトドアへの長距離のドライブ、運転では、ペダル操作が不要になるACCはじつにありがたい。とくに帰路、アウトドアを楽しみすぎて疲れていても、前車との距離を一定に保ってくれて、渋滞時には停止保持機能があるACCなら渋滞のノロノロ運転も快適そのもの。
それが、スバルのアイサイトX、日産のプロパイロット2.0ぐらいの高機能になると、ハンズオフドライブまで可能になるから便利すぎる。
クルマに必ず入れておきたい「USBソケット」
これからの季節、アウトドアフィールドが高地にある場合、かなりの寒さと戦うことになる。そんな場合でも、クルマにシートヒーター、ステアリングヒーターがあれば、少なくとも移動中はホカホカ。体や手を暖められるのだ。
アウトドアでは、アウトドアグッズとともに不可欠なアイテムがスマートフォン。誰かと連絡できるだけでなく、アウトドアで注意したい気象情報もリアルタイムで収集可能だ。しかし、スマートフォンのバッテリーが切れては元も子もない。モバイルバッテリーを持参しても、限界がある。そんなときに便利で安心なのが、車内のUSBソケットである。
これがあれば、いつでもスマートフォンをフル充電でき、安心だ。自身のクルマにUSBソケットがなく、シガーライター(古い表現ですが)しかなくてもご安心を。シガーライターに挿す、USBソケットアクセサリーを用意すればいいだけ。
多くはふたつ以上のソケットが付いているから、2台同時に充電することができる。おっと、自身のスマートフォンに合う充電&通信ケーブルはお忘れなく……。
「バックドア」の活用でテラスになる
ボックス型ミニバンやスーパーハイト系軽自動車の大きなバックドアも、意外や意外、アウトドアで大活躍。というのも、バックドアを開けることで、バックドアが大きなひさしになり、ラゲッジスペースの後端に座れば、雨や直射日光を遮ってくれるテラス席感覚で使えるからだ。
ちなみにスズキ・スペーシア ベースなら、バックドアがひさしになるだけでなく、全グレード標準装備のマルチボードと後席のアレンジで、車中泊が可能になるのはもちろん、車内にベンチシート&テーブルが出現。
テレワークにうってつけで、さらに”どこでもカフェ”としても大活躍。スペーシア ベースの場合、オプションではなく、標準装備というところがポイントで、リヤクォーターウインドウ部分がポケッテリアになっているのも便利すぎるのだ。
アウトドアでの神器「AC100V/1500Wコンセント」
これは、ハイブリッドやPHV(PHEV)車に限られる装備だが、アウトドアでの神器となるのが、AC100V/1500Wコンセント。車内外でコーヒーメーカーや簡易電子レンジ、照明などの家電品が使え、筆者がアウトドアに必ず持っていく充電式湯たんぽなどの充電もOK。AC100V/1500Wコンセントはアウトドアライフを一段と快適・安心なものにしてくれるアイテムと断言したい。
とはいえ、ハイブリッドやPHV(PHEV)は高価だから、手が出ないというなら、電源付きキャンプサイトに限られるものの、スペーシア ベースなら外部電源ユニットがオプションで用意されている。車外の電源に接続することで、クルマのバッテリーあがりを気にすることなく最大1500Wまでの電化製品が車内で使用可能なのだから(窓やドアを少し開ける必要もない)便利だ。