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ホンダ「シティ」の後継「ロゴ」はなぜ日本で売れなかった? 欧州で評価の高かった隠れた名車でした

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: 本田技研工業/AUTO MESSE WEB

スポーツモデルが登場したが……

 1998年11月に実施された2回目のマイナーチェンジでは、新たに16バルブ仕様のエンジンを搭載したスポーティグレードの「TS」を追加。通常モデルよりも25psアップの91psを発生し、ローダウンサスペンションや前後スタビライザー、エアロパーツなどを備えた仕様となっていたが、トランスミッションに5速MTが用意されず、CVTのみだったこともあって人気を回復するまでには至らなかった。

 さらに2000年4月のマイナーチェンジでは、同時期のシビックにも似たグリルを持つスタイルへと変貌を遂げたが、やはり人気モデルとはならず、2001年6月に登場した初代フィットへバトンタッチする形で1世代で姿を消すことになってしまったのだった。

 このように人気車種になることは叶わなかったロゴではあるが、正規輸出された欧州では高い顧客満足度を誇るモデルとして知られていたほか、中古車が輸出されていた地域でも信頼性と実用性の高いモデルという評価がなされていた。クルマとしての性能は決して悪いものではなかったのだが、実用性一辺倒過ぎたことが販売低迷の一端を担ってしまったのは間違いない事実だろう。

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