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3年ぶりに「NISMOフェスティバル」が帰ってきた! 3万人の日産ファンが富士スピードウェイに集った1日とは

ヒストリックレースのスタート前

ヒストリックカーレースのスタート直前

日産&NISMOファンにとっては最高の1日に

 モータースポーツの主要カテゴリーが終わり、シーズンオフとなった2022年12月4日(日)。静岡県にある富士スピードウェイにてNISMOフェスティバルが開催されました。イベント自体のスタートは8時からとなっていたものの、朝早くから多くのNISMOファンが来場し、寒さをものともせずに集まった人々の熱気が感じられました。3年ぶりの開催となった、NISMOフェスティバルの様子をレポートします。

今回のNISMOフェスティバルは多くの人にとって特別

 NISMO(日産)の1年間のモータースポーツ活動を振り返りつつ、往年のヒストリックレーシングマシンの走行や体験コンテンツなど各種イベントが行われるのがNISMOフェスティバルです。今回はコロナ禍を乗り越えて3年ぶりの開催ということもあり、多くのファンにとって待望の開催。当日富士スピードウェイには3万人のNISMOファンが訪れました。

 3年ぶりという以外にも今回のNISMOフェスティバルは関係者とファンにとって特別なNISMOフェスティバルでしょう。2022年シーズンは日産がSUPER GTのGT500、GT300の両クラスでチャンピオンを獲得し、スーパー耐久でもST-Xでチャンピオンを獲得したため凱旋イベントとなったほか、23(ニッサン)回目の開催ということもあり、非常に盛り上がりました。

歴代レーシングZが一堂に会する迫力のコンテンツも!

 2022年シーズンはSUPER GTのGT500クラスに新型フェアレディZが投入され、シリーズチャンピオンを獲得しました。モータースポーツのトップカテゴリーにフェアレディZが復活したこともあり、「2022年のNISMOフェスティバルの主役はZ」という演出が多くありました。その中でもメインと言えるのが「NISSAN MOTORSPORTS HERITAGE RUN ~Z is back in the race~」です。

 240ZGから2023年シーズンに本格投入される予定の新型Nissan Z GT4まで、新旧さまざまなフェアレディZのレーシングカーが展示され、一部のマシンは実際に走行。歴代フェアレディZのレーシングマシンが一堂に会する貴重な機会となりました。

高橋国光氏を偲んでメモリアルランも実施

 2022年3月16日に他界した日本を代表するレーシングドライバーのひとりである国さんこと高橋国光氏を偲んで、ゆかりあるマシンの展示とメモリアルランも行われました。

 23番ピットに展示されていたのは、R382、SKYLINE 2000GT-R RACING CONCEPT、STP TAISAN GT-Rの3台。そのほかにもピット内には高橋国光氏のレーシングドライバーとしてのキャリアをまとめた年表や写真、レーシングスーツやトロフィーなどが展示されていました。

 メモリアルランではSKYLINE 2000GT-R RACING CONCEPT、STP TAISAN GT-Rの2台が走行。SKYLINE 2000GT-R RACING CONCEPTは当時高橋国光氏と同じ日産ワークスドライバーであった長谷見昌弘氏が、STP TAISAN GT-Rはこのマシンで高橋国光氏とコンビを組んだ土屋圭市氏がドライブしました。

1日ではすべてを満喫できないほど盛りだくさんなコンテンツ

 そのほかにもレーシングコースではNISMOコンプリートカーでのパレードランや、現役レーシングマシンが速さを競うNISMO GPのほか、Z-challengeエキシビションレースやヒストリックカーエキシビションレースなどさまざまなコンテンツを実施。

 そのほか、パドックやイベント広場でも魅力的なコンテンツが盛りだくさん。コース上でもつねにコンテンツが進行していることもあり、1日だけでは足りない! そんなボリューム感満載な1日という印象でした。

 1日の最後を締めくくるフィナーレでは、チャンピオンを獲得したチームに花束が贈られ、一部ではありますが、来シーズンに向けての発表もありました。一番のサプライズと言えたのが、来シーズン日産からフォーミュラEに参戦するサッシャ フェネストラズ選手の登場。日本でも活躍していただけに、来場したファンも盛り上がりました。

* * *

 フィナーレが終わるとコースが解放され、多くのファンが今シーズンを戦ったNISMOのマシンたちに詰めかけ、今シーズンの労いと来シーズンへの健闘を祈っていました。3年ぶりで盛り上がりを見せたNISMOフェスティバル。来年の開催が、今からもう待ち遠しいですね。

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