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【1499台限定】ランボルギーニ「ウラカン」の最後はオフロードモデルでキマリ! 「ステラート」は前衛芸術だ

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TEXT: iconic  PHOTO: Automobili Lamborghini S.p.A.

新たなドライビング体験を生み出すスーパースポーツ

 ランボルギーニはアメリカ最大級のアートフェア、アート・バーゼル・マイアミ・ビーチで、かねてより登場が予告されていたブランド初のオフロードバージョン「ウラカン ステラート」を公開した。未舗装の路面やダート上でも運転する楽しさを最大限に実感できるように設計された初のスーパースポーツとなる。スポーティというコンセプトに新たな解釈を加え、新たなドライビング体験を生み出すという。

 アウトモビリ・ランボルギーニのチェアマン&CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏はウラカン ステラートについて次のようにコメントしている。

「まるで前衛美術の一作品であるかのように、スーパースポーツカーのコンセプトを画期的、独創的に塗り替えながらも、世界で最もダイナミックでエキサイティングなドライビング環境を提供しています」

オフロード走行に適応させた足まわりやマネージメントシステム

 車高はベースの「ウラカン EVO」より44mm高く設定することでサスペンションの移動量を確保。トラック幅はフロント30mm/リヤ40mm広げられている。リヤにはメカニカル セルフロック デフを装備することで、最適なトラクションを確保。そして、エンジンは最高出力610hp・最大トルク560Nmを発生する5.2L V10を搭載し、4WDが組み合わせられている。0-100km/h加速は3.4秒、最高速度260km/hとされている。

 車高速道路からダートトラックまであらゆる環境で運転する楽しさが実感できるように、車両マネージメントシステムのLDVI(ランボルギーニ ディナミカ ヴェイコロ インテグラータ)は最適化された最新スペックを搭載。走行モードにはローグリップ状態で用いるラリーモードが加えられている。

 エクステリアにはボディプロテクションに加え、強化されたサイドシルやホイールアーチなどを装着。より力強い、スーパースポーツの新たなスタイルを生み出した。また、リアフード上には、ダストの多いダートなどでも空気をエンジンに効率よく送れるエアインテークが設けられている。

 ブレーキには通気性に優れたクロスドリル加工カーボンセラミック製ディスクが用いられた。また、タイヤはブリヂストンがステラート専用にカスタムした「DUELER AT002」を装着、グラベルやターマックでも完璧なグリップ力を発揮するという。万が一、パンクした際にもランフラットテクノロジーにより、空気圧ゼロでも80km/h以上の走行が保証されている。

 運転席まわりでも、ディスプレイに新しいグラフィックを採用。メーターにはピッチロールインジケーター付きのデジタル傾斜計、コンパス、地理座標測定器、ステアリング角測定器など、オフロード走行に特化した機能を採用している。

 生産は2023年2月開始予定とされ、1499台の限定モデルとなる。

ライフスタイルのアイテムとコラボ

 また、発表会ではイタリアのスポーツサイクルブランドである「3T」とコラボレーションしたプレミアムバイク「3T Exploro Racemax」もお披露目された。

 3T独自のカーボン技術を用いて製作されており、発表会に登場したウラカン ステラートと同じカラーリング(ヴェルデ ギア)やサドルのランボルギーニロゴなどがポイントとなっている。こちらは2023年初頭に販売される予定とのことだ。

 また、アート・バーゼル・マイアミ・ビートでは、アメリカのストリートブランド「RHUDE(ルード)」とコラボレーションしたカプセルコレクションも発表された。「Rhude x Automobili Lamborghini」と名付けられたコレクションはウラカン ステラートをリスペクトしたデザインで仕立てられ、両ブランドの「デザインの革新性と最先端のスタイルを反映」しているという。こちらは2022年12月半ばよりルードのオフィシャルサイトに展開されるとのことだ。

AMWのミカタ
 スーパーオフロードマシンといえば、ポルシェ「911ダカール」が2022年11月17日に発表されたばかり。クルマとしてはウラカン ステラートの最大のライバルとなる。ただ、ポルシェはそのネーミングから推測できるように、ラリーにおいてのヒストリーがあるという強みを持っている。そうした歴史的背景のないウラカン ステラートではあるが、まさに新しいことにチャレンジするのがランボルギーニのDNA。時代の流行に敏感なエッジな人には、ウラカン ステラートの方が受け入れられやすいだろう。

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