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ほぼ新車のBMW「M3 CSL」が4700万円! 奇跡の個体が日本仕様のホイールを装着しているワケとは

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: Courtesy of RM Sotheby's

コレクションとして取っておきたい奇跡の個体

 当時、日本での新車販売価格は1150万円。生産されていたのは2003年6月から12月までで、生産台数は1383台といわれている。そのうち、ドイツ本国で1000台が販売され、残りが欧州と日本で販売された。今回RMサザビーズオークションに出品されたのは、日本仕様車である。

 走行距離はわずか4698km。展示車として日本で長年保管されていたものだそうで、ジャッキやエマージェンシーキット、マニュアル類はすべて付属している。ただし、ウォーターポンプが外されているそうなので、走るためにはしっかりとしたメンテナンスを受ける必要がある。

 そんな状態のこのM3CSLの落札価格は、32万5625ユーロ(邦貨換算約4700万円)だった。おそらく落札した人は、これまでと同じように静態保存をするのだろう。それにしてもすぐに走ることができないクルマであるにも関わらず、高値であることには間違いがない。見た目の美しさと価格はリンクするもののようだ。

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  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 1965年生まれ。学生時代からオートバイとクルマに熱中し、自動車雑誌編集ののちフリーランスライターに。これまでAE86トレノ、CC72Vアルトワークス、E38AギャランVR-4RS、1980年式シロッコ、CD9Aランサー・エボリューション、プジョー306スタイルなど、クルマを乗り継ぐ。オートバイはCB250RS、RZ250、ZZ-R1100、T-MAXなどつねに複数台所有。現在の愛車はフタ桁ナンバーのアルファ ロメオ156V6とサーキット遊び用のNCP91ヴィッツRS・TRDターボM、JA45クロスカブ。
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