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ジャガーを愛して50年! 「XJ220」に「Eタイプ」などが揃った「ジャガー・カー・クラブ」のパーティに潜入調査してきました

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 武田公実

クラブ創立時にも使った貴賓館で50周年を祝う

「ジャガー・カー・クラブ創立50周年祝賀会」は、もともと本来の50周年である昨2021年に開催されるはずだったそうだが、新型コロナ禍によって1年延期を余儀なくされてしまい、51年目の2022年11月6日、晴れて50周年記念イベントの開催となった。

 会場となった「グランドプリンスホテル高輪 貴賓館」は、じつは1971年12月のクラブ結成集会にも使用された、クラブにとって記念すべき場所。また11年前の40周年記念祝賀会でも会場に選ばれていた。

 その美しい正面玄関前には、戦前ジャガーの最高傑作SS100と、1990年代の伝説的ハイパーカーXJ220を中心に、XK120ロードスターとクーペ、総計5台のEタイプ、スポーツサルーンの名作マーク2に改良型のSタイプ、雄大なサイズ感のマークXサルーンに、最初期型のデイムラー・ダブルシックス、そしてXJ-S V12コンバーチブルなど、ジャガーの歴史を彩ってきた珠玉のクラシックモデルたちが美しく配置。1911年の定礎という荘厳な貴賓館と合わせて、まさしく壮観のひと言に尽きるような情景が展開されることになった。

ジャガーを愛する大人のカークラブ

 しかし今回の50周年記念祝賀会で、会場前に置かれていたジャガーたち以上に印象的だったのは、愛車とともに参加されていた素晴らしきメンバーたちの姿である。

 御年86歳にして、じつに52年もの長きにわたって愛用しているEタイプOTSとともに、今なお国内各地を旅しているという田村 行会長は、軽妙なスピーチでも会場を沸かせた上に、玄人はだしのピアノ演奏まで披露。40年間も会長を務める田村氏は、間違いなくこの日の主役であった。

 また29歳の時に購入し、それからじつに半世紀もの歳月をかけてレストアを完遂させたXK120ロードスターとともに登場したクラブメンバーもいらっしゃるなど、長らく継続しているクラブならではのストーリーにも触れることができた。

 こうして50周年を迎えたジャガー・カー・クラブに思うのは、もはや若いとは自称できなくなってしまった筆者でも憧れてしまうカッコいい大人たちが集まった、大人の自動車愛好家クラブであること。ワンメイク・クラブとしての成熟度については、筆者の知る限り国内でもハイエンドにあると実感したのだ。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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