フェラーリが初めて『グランツーリスモ』のために作った!
フェラーリはゲームシリーズ『グランツーリスモ』のため特別にデザインしたバーチャル・コンセプトカー「ヴィジョン グランツーリスモ」を公開した。バーチャル・モータースポーツ用にフェラーリがコンセプトカーを手がけるのは今回が初となる。
2022年11月28日、2022年シリーズのトップドライバー12名による決戦「グランツーリスモ ワールドシリーズ 2022 ネイションズカップ グランドファイナル」が開催されているモナコで、初めてその姿を現した。
クローズド・ホイール・レーシングカーの今後も見える
デザインはフェラーリのレースの伝統に深く根ざしているという。1947年にフェラーリ初のレーシングカー「125S」が登場してから2022年で75周年というヘリテージをボディサイドのカーナンバー75がそれを示している。そして、その75周年を締めくくる1台として登場した。
フェラーリ・スタイリング・センターが担当したそのデザインは、1960〜70年代のスポーツプロトタイプからオマージュされたという“ドラマチックなプロポーションと未来的なライン”。「330 P3」や「512S」などのDNAを体現し、レースヒストリーにオマージュを捧げているだけでなく、クローズド・ホイール・レーシングカーの今後の進化も垣間見える仕上がりとなっているという
「296GTB」などと同じバンク角120°の3L V6ツインターボは、テクニカル・レギュレーションによる制限なしに究極のパフォーマンスを実現。最高出力1030psと過激にチューンアップされている。これに合計326psを発生する3基のモーターを搭載。
さらに、F1で長年培ってきたハイブリッドテクノロジーも活用され、ゲームでは内燃機関とモーターのパワーを予選アタックから決勝レースの周回まで最大限に発揮することが可能だという。また、グランツーリスモと協力し、このパワートレインのサウンドが忠実に再現されているそうだ。